Fate-Grand order- 短編集

清姫の恋煩い2 ※閲覧注意 ページ20

「先にも申したはずです。ますたぁは私の」




『そんな事一度も聞いてな…!』




ぐちゅり


くちゅっ



「ねぇますたぁ。私、男子(おのこ)じゃありませんけれど、ヒトであるますたぁよりも力はあるん、です…ん、ちゅ、はぁっ、よ」




『んくっ、ひ、ぁっひよ、ひ…めっ』



あぁ、気持ちが良すぎてやめられそうにない。
接吻(せっぷん)とはこんなに良くて、良すぎるものだったんですね。



下腹部がずくんっと疼く、むず痒くも感じる。




はしたない。そんな事知ってます。
はしたない。それを今知りました。


それを、今、身をもって経験しました。



「ますたぁどうしましょう。お腹の奥がむず痒くて私、耐えられそうにありません。私、わたしはどうすれば宜しいのでしょうか」



『わかんな…っ！』




「分からない訳無いでしょう？」

泣きそうな顔しちゃって。


はぁ、本当……



「可愛い…ん、ちゅ、舌出して下さい」



『ん、ぃやっやめっ、ぁ』




くちゅ、くちゃ



にちゃ、ネトォ…



音が部屋全体に谺響する。
今はますたぁと私二人だけだけれど、他の英霊が霊体化してまだこの部屋に居るかもしれない。

そう思うとより一層興奮してきた。



「んっ、ねぇ、ますたぁ。蛇の子 作りって動けない様に絡まるんですよ」



こうやって、ゆっくりゆーっくり絡みついて。
嗚呼勿論手も繋いで。どうやって？頑丈にですよ♡



『ひっ、や、やだっもうやめて…!』



「もう、さっきから嫌々ばっかり。嫌々はダメですよ、嘘をつく人は嫌いだと言いましたよね？」


『いっ、たっ！言ったけど、…！や、やだやめてやめ「どうして!!」ぁっ…っ？』




どうしてどうしてどうして。


許せない赦せないゆるせない。





「どうしてそう正面から【私】を見てくれないんですかッ!!!嫌々ばっかり…そんなに私がお嫌いですか」



許せないから、許すつもりなんてこれっぽっちも無い。



『なにいって…』



「しらばっくれる気ですかぁ…?なら、えぇ、えぇ教えて差し上げますよ」


憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない




「ますたぁは英霊の中から1人を愛せずに平等に愛そうとする浮気者です。贔屓は出来ないから？それがますたぁなりの優しさなら皆傷付くでしょうね」




……絶対に逃がしたりなんかしませんわ、絶対に。




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