死んで花実が咲くものか 3

・ ページ10

・


『でもほら、なんだかんだ横すば2人が泣いてくれたりさ、丸倉がガチってるん見れたりさ、ヒナヤスが慰めてくれたりさ、お亮がグータッチ要求してきたりさ、』

渋「……それ口に出すなや」

『嬉しいねんて(笑) なんか人に尽くされるんも悪ないなって』

丸「なんの感想なん(笑) 」

安「ライブ自体の感想ちゃうねんな」

村「尽くされたことが嬉しかったんか」

『そう。キミちゃんが髪結んでくれたんとか……ええやろ？』


ファンから、いいなー！と声が上がる。


『やろ。今日まで何回も練習してくれてんで。このツインテール』

横「初めめっちゃ怒られてんで。『キミちゃん、信じられへん！こんな高いとこで結んだら、頭痛なるに決まってるやん！』って。…こっちからしたら、『知らんわ！』って感じですよ」

村「今日のは何点ですか」

『んー、100点！』

横「アホちゃう、お前(笑) 」

倉「今見えた？ウインクしたで、この人」

錦「キッショ」

『は？うるさ。Buddyのくせに』

錦「マジで止めろそれ」

村「もう……最期くらい喧嘩しなさんな」

丸「オカンが怒ってるで(笑)」

『ええねん。私はもう、皆の恥ずかしいとこ見れた思い出で十分やから喧嘩とか気にせえへんねん』

村「めっちゃ喋るな今日(笑) 」

倉「ホンマちょっとうるさいで自分」

『ええやろ。激烈テンション高いねん。ごめんけど』

渋「いや謝られても困るわ」

『1年ぶりやで？ライブ。そらこうなるて』

丸「その久々のライブの感想が、他のメンバーの恥ずかしいとこ見れて嬉しいってのでホンマにええの？(笑) 」

『今日のライブの目玉はそこですね。関ジャニ∞素顔丸裸ライブ』

安「センスが昭和やわ」

『ひどい！でも、』

村「あのー、西野さん。そろそろええか？」

倉「ガッツリ押してもうてるわ」

錦「喋りすぎやねん」

『でも今日の山場はもう超えたやろ？』

横「ライブの中盤でそんなこと言うなお前」

丸「ほら。ちゃんと仕切って。今日の主催はAちゃんやねんから」

村「今日ホンマ、ポンコツもええとこやで(笑) 」

『はい』

渋「……なんやねん。急に素直やんけ」

『ちょっと騒ぎすぎたごめん』

錦「何気にしてんの？ダサ」

安「大丈夫。なんも気にせんでいーよ。にーちゃんは好きなようにやり」

丸「もうちょい喋る？」

『なんなんその飴と鞭！もうええ！行くよ！……『ローリングコースター』！』


グダグダなように見えて、しっかりオチまで付けて。

再び演奏が始まった。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す