騎士を肴に飲む店主と商人�� ページ24
ついにヴェールまで外してしまったギルさんを止められる者もなく、謎の夜会は続いていく。
もう生きた心地がしない状態で飲んだ酒は変なところに入りそうだ。
ロゼなんかもう顔真っ赤にしてるし。
「ロゼ、ロゼ。大丈夫か。」
「んあー……だいじょーぶ……仕事中らし、問題なぁ……。」
「ギルバート様。駄目です。ロゼが使い物にならなくなりました。」
「俺のベッドにでも寝かしておけ。今日はソファーにでも寝る。」
「ソファーに転がしておきます。」
ギルさんをソファーに寝かすなど出来ようはずもなく、ロゼを先にソファーへ転がす。
一応テーブルの上に水と一応持ち歩いている二日酔いの薬を置いた。
酒場に通っているときに必要になるかも、と常に持ち歩くようにしているのだ。
「あ、グウェンダル。ロゼお持ち帰りできるぜ。持って帰るか？」
「あっはっは。酔っぱらった相手に手を出すほど俺は卑劣じゃないさ。本命ならなおさらね。」
「え？はえ？何の話です？？」
「そういや言ってなかったな。ちょっといろいろ話してる間に聞いたんだけどよ、グウェンダルの狙いはそもそも俺でもアルマでもなかったんだよ。まあアルマに関しちゃ思いのほか好みだったってだけらしいけどよ。」
「いやはや。ギルバートも実に好ましいが同族嫌悪が勝る。結婚はご遠慮願いたいね。」
「お見合いに来ておいてギルバート様が眼中にない……？」
じゃあなんでお見合いなんかに参加してきたんだ。
態々遠い貿易の国からこんな場所に。
ギルさんの可愛さをわからない時点でギルティだが、ギルさんにセクハラ仕掛けようとしただけで死刑だぞ。
物理的に死刑にしたっていいんだぞ。
「俺たちに近づいたのは騎士団か貴族の情報が欲しかったからだよ。」
「まさかアルマ君の幼馴染でギルバートの知り合いだとは思わなかったよ。」
「俺の幼馴染って一人しかいないんですけど……？」
「だからそのロゼ・ウィルソン君の情報が欲しかったのさ。」
え？何故？
このナンパ男のどこにそんな重要性があるというのか。
「うむ。実はな。ロゼ君とは婚約の話が出たほどの仲なのだ。」
「は？え？」
「ウィルソン家は商家でありながら宰相職も務めるたぐいまれなる頭脳を持った家系だろう。貿易の国の宰相は実はウィルソンの家系らしくてな。」
「ロゼ君は我が国の宰相の甥にあたる人物なんだ。」
衝撃の事実である。
ウィルソン家の重大性は知っていたがロゼもその類とは。
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
