若造騎士と酒場の店主は待ち合わせ�� ページ33
なんだか納得できないようで首をかしげはしたが、服の下に入れてくれた。
外すより隠した方がいいと判断してくれたようだ。
「ギルさん、教会にゆかり有る人だったんですね。」
「別に俺自身は関係ねぇよ。親元を離れた時点で縁は切れてる。」
忌々しそうに顔をゆがめるギルさんは教会があまり好きではないようだ。
宗教自体が好かない人も稀にいるけれど、ギルさんの場合は内部の人間が好かないらしい。
「あいつらは高慢ちきで自分勝手なのサ。何でもかんでも女神様女神様ってバカじゃねぇォ。自分の頭で考えられることを何でも女神様のせいにするんじゃねぇヨ。」
ケッ！とつばでも吐きそうなほど嫌悪感をあらわにするその姿は相当因縁深いようだ。
ダウンタウンに教会は無いしその辺も関係しているのだろうか。
「あと問題になりそうなものもネェ？」
「はい。全く問題ありません。むしろ俺の方こそすみません…訓練着で…。一応正式模擬練習用のきっちりしたものを選んだのですが…。」
申し訳なさで見が縮こまる思いだ。
訓練着にもランクがあって、その中でも最上位を選んだつもりだ。
それでもデートに適さないのは分かっている。
ヴィクトリアの名を嫌うわけではないがこの時ばかりは疎ましい。
しょんぼりした俺にちょっとだけ腰を落とすようにギルさんが指示した。
言われたとおりに少しだけ膝を曲げるとちょうどいい目線だ。
そのままの体制でぽんぽんと頭をなでられた。
「ン。騎士って感じでカッコイイ。」
「あふぇ…今心に槍が刺さる勢いで惚れました…。」
「いっつも俺に惚れてんだろ。」
「もう好き！！」
やだこの人男前すぎる好きッ！！
思いのままになでられ続けていたら軽く膝に蹴りを入れられて我に返る。
そうだ、これは待ちに待ったデート。
こんなところで時間を食っていたら楽しいプランが破綻してしまう。
「エスコートしてくれるんだろォ？俺の騎士様？」
「アッ！！」
…エスコートとかデートとか俄然やる気が出る物事の前にギルさんの言葉で死にそう。
普段全くデレないギルさんがからかう為なのか遊びたい盛りなのか、俺のツボをつく事ばかり口にしてくる。
ダメだってギルさん。
俺の理性はボロボロですよ。
耐えますけど。
「では。まずはギルさんの買い出し、済ませてしまいましょうか。」
「切らした炭酸も買わねぇとナ。」
結局最初は酒関連から。
これ本当にデートなのか不安になってきた。
デートが出来ぬ若造騎士→←若造騎士と酒場の店主は待ち合わせ��
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午睡(プロフ) - 空弥さん» ご感想ありがとうございます！早めの更新を心掛けて頑張ります！ (2019年2月26日 19時) (
レス) id: 3cc312a385 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - ナッツさん» ご感想ありがとうございます！とっても励みになります…！ (2019年2月26日 19時) (レス) id: 3cc312a385 (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - 絡みがすごく可愛らしくて好みです……！作者様のペースで更新頑張ってください、応援してます (2019年2月24日 13時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 好きです!!!最高です！続きめっちゃ気になります！更新楽しみにしてます!!!!!!! (2019年2月24日 3時) (レス) id: 7b2bfdb44e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年2月18日 19時
