呼び捨て ページ49
あの後
隣に座ってたゾムに食害されながらも
なんとか食事を終え、
今は案内してもらった自分の部屋にいる。
「狭いけど、今はこれで我慢してなぁ」
部屋片付けたらちゃんとした部屋渡すから
天の紙を揺らせたロボロさんがそう言うから
僕は驚いてしまう。
「え、いやいや、充分です。充分広い……」
「まぁまぁ、Aくんも、もううちの仲間な訳だし。大人しく貰ってぇや」
そう言われ、しぶしぶ了承する。
嬉しいけど、今まであんな部屋に居たせいでどこか申し訳なく思ってしまう。
あとはロボロさんからどこの部屋に誰がいるかとか書かれた地図をもらって、解散。
「ありがとうございますロボロさん」
「ええんやで。おやすみな」
ひとつ頷き出ていくロボロさんを見送る。
部屋で1人になる…の前に、
ドアの前で、ロボロさんが不意に振り向いた
「そういえばさ、ゾムだけなんで呼び捨てなん?」
「え?いや、呼び捨てでって言われたからです…けど…?」
ふーんと、言ってちょっと考えたあと、駆け寄って来られて、真正面に向かい合う。
「じゃあさ、俺の事も呼び捨てにしてや!!」
「なんかよそよそしい!」
「えー…そんな事言われても…」
「それに!ゾムより俺の方がいっぱい話してたやん!?経歴的に!!
なんかそれも悲しいなぁ?」
じっと見つめられ、いや、目見えないからあれだけど、見つめられて、「うっ」ってなる。
「わかりました……ロボロ……??」
自分よりちょっと高めの彼の顔を見上げると
頭を撫でられ、ついでに敬語も外そうなって言われて
結局呼び捨てのタメ口にさせられた。
「じゃあ改めておやすみAくん!」
「うん……おやすみ………」
元気なロボロと、
真逆に疲れきったような顔を浮かべる僕
他所から見るとなかなかに面白い組み合わせになってそうだ。
今度こそ、部屋に1人。
今日1日なんか長く感じたなぁ……
明日から頑張ろう…。
そう思いながら、自然に降りてくるまぶたに抗わないで、僕は微睡みの中に意識を手放した
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
