バレンタイン/zm ページ36
「ﾁｯｽﾁｯｽ何作ってるん??」
「うひゃあ!?」
黙々と机に向かって作業してたところ
急に後ろから耳元で囁かれた声に
思わず背を反らせて驚いてしまう。
「んっふふw相変わらず面白いくらい驚いてくれ
るなぁw」
「ゾム……毎回いうけど本当にやめて……心臓に悪い」
どくどくいってる胸を抑えて振り返れば
口元に手を当てて声を押し殺すように笑うゾムの姿。
はぁ、とひとつため息を漏らし、
もう1度机と向き合えば
今度は脅かすことなく、隣に椅子を持って座ってくる。
「で??何作っとるん」
「さーなんでしょー」
僕の手元を凝視しながら再度質問をするゾムを軽く流し
ようやっとできたそれに明るい緑のストーンを埋め込む。
「できた。」
「おめでとう?」
「ありがとう。そして、はい。」
そういって、完成したばかりのそれをゾムに渡すと
頭の上に?を浮かべながら受け取ってくれた。
僕からゾムへ。
ゾムが手渡ったそれを見た瞬間
「え、なんなんこれ」
ゾムはちょっと嬉しさが滲み出たような声色でそう言った。
「なんなのか分かったくせに」
そういうと、いやぁって言ってまた手元にあるものをジロジロ見てる。
ゾムの手には薄い、ライターくらいの板。
まぁ、ストラップとかにできそうなその見た目のは
実は小型ナイフ。
なぜこんなものを、そう思うかもしれないが
理由は簡単。
ひとつは、バレンタインにゾムに何かあげたいが、ゾムはチョコレート系があまり好きではないということ
もうひとつは、つい先日愛用してた小型ナイフが綺麗に半分、割れてしまったと落ち込んでるのを見たからだ。
「ありがとうなぁ、これAが作ってくれたんやろ??」
「そうだよー。多分使えると思う」
そういうと刃を出し入れして弄ってたゾムは
顔をあげて
「使えるも何も、昔から使ってたみたいな馴染み感あるわ。」
すごいなぁ
そう褒められついでに頭を撫でられる。
「いつもありがとうね。」
そう、ボソッと呟けば、
聞こえてしまったのか、答えるように、わしゃわしゃ頭を撫でてくる。
「こちらこそありがとぉな。ありがたく使わせてもらうわ」
暗闇でキラリと、綺麗な緑色が光ったのなら
それはもしかしたら危ないかもしれない。
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
