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「気持ちいいか?」

思考できないままに、頷いた。
先生は微笑んで、空いている手を私の背中に伸ばす。
つーっと背中を撫でられて、思わず体が反った。

「っ!!」
「はは、猫みたいだな」

口の中の指が抜かれた。

「俺のこと、嫌じゃないなら嘘ついちゃダメだろ」

子供に言い聞かせるみたいな口調だった。
……逆に怖い。

「……だって、芋虫みたいなの持ってたから」
「だから相楽先生のとこに行ったのか?」

甘い。口調は。
背中を撫でる手は止まらない。
安心させるような撫で方ではなくて、ぞわぞわした。

「ごめん、なさい」

とてつもなく理不尽な気はしたが、謝らずにはいられなかった。体がどうにかなりそうで。

肩甲骨の間から、尾てい骨までを、先生の指がなぞっていく。

「……っ、撫でるの、やめてください」
「謝った割には反抗的だな」

先生は笑って、また私の口に指を入れる。
今度は喉の奥の方まで指が差し込まれる。

「っ、うぇっ、げほっ」
「ああ、手が滑った」

しらじらしく言った先生は、指を抜く。

背中を撫でる手が、身体を溶かしてしまいそうだ。

「ここに」

背中の指が今度は尾てい骨をぐりぐりと触る。

「尻尾でも生えていれば、反抗的な可愛い猫だな」
「……っ!、や、やだ、」

ビリビリと背中に電流が走るような感覚に震える。

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ステラ - 信じられないほどドキドキします(?)主さんの作品がめっっっちゃくちゃ好きです!!!最高です!!楽しみが増えました! (2022年6月4日 9時) (レス) @page50 id: 1d9e4d2339 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 続きが楽しみです! (2018年10月18日 23時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 前の作品から大好きです!!続き楽しみです! (2018年7月1日 17時) (レス) id: 7a5dbc0816 (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - 猫ザクラさん» 飛び上がりましたか笑 ありがとうございます。これからもぜひ読んでくださると嬉しいです(  ̄▽ ̄) (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - ハジメマシテさん» 様付けされるような者じゃないんで!!笑 書くのは楽しいので時間のある時にコツコツこそこそと……。 (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タケノン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月27日 16時

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