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Side： Hokuto
水着に着替えた女性社員たちがワイワイしながらこちらに歩いてくる。
他の男たちはあからさまに色めき立っててちょっと引いてる自分がいる。
こういうのあんま得意じゃないんだよね。
普通に可愛いとは思うけど、たいして興味ない。
あ、田中樹・・・。うちの部署１番の美女と一緒にいる。
腰に手なんか回しちゃって。よくやるわ・・・。
『松村くん！一緒に泳ごうよ！』
『北斗先輩、海入らないんですか？』
どいつもこいつも体を密着させてアピールがすごい。
それをのらりくらりとかわしてAの姿を探す。
ほとんどの社員は出てきているのにあいつだけ見当たらない。
更衣室がある方に目をやると、男２人に囲まれてる人が見えた。
顔はハッキリ見えないけどきっとあれはAだと思う。
あいつ泳がないつもりだろうにパーカーも何も羽織ってないじゃん。
さっきまで自分が着てたTシャツを手に取って更衣室の方へ向かった。
いつもはサバサバしているAだけどナンパ男に捕まってオドオドしている。
あぁー。そんな表情、男たち煽ってるだけなんだけど・・・。
水着だし露出度は高い。・・・誰にも見せたくない。
俺の脳内をグルグル廻る感情はそればかり。
咄嗟にAを背中に隠して男たちを追い払う。
そしてTシャツを頭から被せると、Aははにかむみたいに「ありがと」って呟いた。
水着姿を見せたくなくて俺のTシャツを着せたのに
小柄なAにはあまりにも大きすぎたようで所謂、彼シャツ状態。
これはこれで・・・。男たちが盛り上がりそうだな・・・。
「お前、パーカーは？泳ぐ気ないんだろ？」
「それが忘れちゃったみたいで・・・。だから助かった〜。」
「ここまできたら泳げばいいじゃん。」
「やだ！水着姿なんてみんなに見せれない。」
いや、俺は見たじゃん。
それとも何？俺は眼中にないって感じ？
別にAがそう言ったわけじゃないのになんかムカついて。
「お前の水着姿なんて誰も興味ねーよ。」
やべ・・・。
つい、口から出た言葉に焦ってAを見ると
普段見せないような儚げな顔をしてて。
「・・・わかってるし。でも、このTシャツ借りてていい？ちゃんと洗って返すから。」
それだけ言うと小走りでパラソルの方へ駆けて行った。
俺バカじゃん・・・。なんであんなこと言ったんだよ・・・。
ただの嫉妬。
少し近づいてた気持ちがまた遠ざかったような気がした。
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nico(プロフ) - キミさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また次の作品でお会いできたらと思います(o^^o) (2019年11月6日 11時) (
レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - miumusicさん» 最後まで読んで頂きありがとうございました！北斗くんの続き、思い浮かんだら書きたいと思います(o^^o)その時はまたよろしくお願いします！ (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - おむらいすさん» ありがとうございます！みなさんの評価、コメントが励みでした(^^)またお会いできたらと思います(o^^o) (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - jesstanさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございます！次の作品、まだ考えてませんがまたお会いできるのを楽しみにしてます(^^) (2019年11月6日 11時) (レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！需要しかございません！また楽しみにしてます！ (2019年11月4日 23時) (レス) id: b5d2cbfd12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2019年8月18日 7時
