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SideA
『はあ……』
学校からの帰り道、転がってた小石を蹴りながらひとりとぼとぼ帰る。
なんでこうなったんだ。
今思えば今朝から災難続きだった。
銀ちゃんの原チャリでこけて、
剣道部の人達に虐められ(?)、
まさかの沖田とは席も隣で、
更に極めつけには剣道部マネージャーとは……
今も、まっちゃんに呼び出されてなければ神楽と帰ってたのに。
「Aー、帰るアルヨー。」
って、号令かけ終わって声をかけてくれたけど、
断らなきゃいけなかったんだよ。
あれ?てか今日今朝の結野アナのニュースに合図地うったの抜いたら、それしか女子と喋ってなくない?
結野アナの占いが良かったから、支度しながらもちゃんと合図地うってあげてたのに。
『運勢全然良くないじゃんか!!!!』
小石を思いっきり蹴った____
と、思ったのに、足はからぶって、小石は足元にあるまま。
あーあ、なんかこれも運悪いからな気がしてきた。
「ぷっ!」
後ろで吹き出したのが聞こえて、振り返ると、
『うわ、沖田。』
なんでいんのこいつ。
まっちゃんと用事あったんじゃないの??
終わるのはやくない??
「てめェ、さっきからなにやってんでィ。だっせー。」
吹き出したからか1度足を止めていた沖田が、早足で歩き出した。
え?なに?これ、追いつこうとしてんの?
追われてる?
『え?ちょ、』
「なにアンタいきなり早歩き始めてんでィ。」
『いや、沖田が追いかけて来るからでしょ。』
「追いかけてねェよ。
ていうか、総悟って呼ぶの辞めたんですかィ。」
『だってもう呼ぶ意味ないじゃん。
てかマジで何!!こわい!!!』
「だから追いかけてんじゃねェって言ってんだろうが!!」
『じゃあ1回止まってよ!!』
「俺ァ急いでんでィ!嫌ならテメェが止まりやがれ!!」
『命令すんな!
そう言われたら止まるもんも止まりませーんだ、
べえー!!』
思いっきり舌を出してあっかんべえしてやる!!
これ、ちょっとスッキリするかも。
「テメェ……!」
『うわ!ちょっと!!!』
何いきなり走り出してんの!!
なんでこんな追いかけられないと行けないわけ!!!
「待ちやがれ!!」
『追いかけてないんじゃなかったの!!』
「テメェが喧嘩ふっかけてきたんだろィ!!」
『やばいぃぃいい、しばかれるぅぅうう!!』
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時