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『大丈夫?立てる?』
「た、てる…」
河野に助けられてしまった
普段なら河野の手なんて取らないけど、今はそうも言ってられる状況じゃなかった
トイレで顔を洗い、少し気持ちも落ち着いた
『大丈夫?』
「…少し落ち着いた」
『よかった…。今日はもう帰る?』
今日は流石にもう帰りたい
河野の提案に俯きながら頷いた
『家まで送ってもええ…?』
「なんで」
『いや…心配やから』
「……好きにしたらいい」
『じゃ帰るか』
今は誰でもいい、傍にいてほしかった
悔しいけど、今の河野の存在は痛いほど沁みる
本当に悔しいけど
帰り道、特に話すこともなくただひたすら歩みを進める
別に気まずさも感じない、そんなレベルの関係性じゃないから
だから、ある意味楽だった
『ごめんな、助けるん遅くて』
「なんで謝るの。悪いのあの2人でしょ」
『せやけど』
「じゃあいいじゃん。……でもちょっと言い過ぎだったんじゃない?」
『別に言い過ぎちゃうやろ。俺の好……悪いのはアイツらやねんから』
「そうだけど」
私がそう言えば、河野は口を閉じた
だけど、暫くして再び口を開いた
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ニアちゃん(プロフ) - rinaaiaiさん» rinaaiaiさん ただいま戻りました!凄く優しく嬉しいお言葉をありがとうございます( ᐪ ᐪ ) とっても活力になります!完結できるように頑張りますね。長くなりますがお付き合い下さい♡ (2023年3月26日 0時) (レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
rinaaiai(プロフ) - ニアちゃんさん!おかえりなさい🤍あなたの作品が大好きでずっと待っていました。ご無理のない程度に頑張ってください! (2023年3月25日 23時) (レス) id: 4fd6145148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年3月24日 19時