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『なんで、2人揃って荷物まとめてんの?』

「知りませんよ。そうなったんですから…」

誰もいない分駐所。

私たちはもう4機捜ではなくなりここに来ることは無くなる。

そのため自分たちの荷物をまとめに分駐所へ来た。

「名字さんは納得してますか?」

『んー。納得してはないけれど、移動命令が出ちゃったことには諦めるしかないのかなって…反発してもどうにもならないんだから私たちは…』

上からの命令は絶対でそれを変えることは出来ない。

私たちはそれに従うしかない。

『九重は何するのこれから』

「…行先すぐ決まるわけじゃないんで有給消化でもしてなさいって、マメジが。名字さんは?」

『…そっか…有給消化ね。私は、部屋しかない部署に移動だよ。何しようか』

これからの自分達のことについて淡々と話す。

会議室以来なんだかんだでドタバタとして2人で話せてなかった。

お互いのこれからも、人伝いに聞いた話だけ。

「エトリ…」

『ん?』

「エトリに本当に何もされてないですか?」

そういえば、しかめっ面だったなあの時。

そんなことを忘れるくらい色んなことがこの短時間で起こっていた。

『うん、なんにも…あれでもし、私がはい、そうしましよまうって言ってたらエトリ死なずに捕まえられてたかな…』

「名字さん?」

『ごめん嘘だからそんな怖い顔しないでよ…』

かもしれない話でまた自分を責めた。

あの爆破さえなければ私達も今荷物を詰めたりせず、ハムちゃんや桔梗隊長がネットで叩かれることも無かった。

「そうやってすぐ自分を責める…」

『もしもの話だよ』

「もしもの話をしたところで変わりません」

『…そうですね』

段ボールに、荷物を詰め終わり封を閉じた。

『悔しいね…』

誰もいない分駐所。

自分たちの名前がもうないホワイトボード。

中途半端な形で、ここから出ていくのがどうしても悔しかった。

「よく泣きますね」

『っ…別に』

涙を堪えられなくなり溢れる。

すると私の元にやってきた九重に抱き寄せられる。

「陣馬さんに言われました。お前らにしか出来ないことがあるって。だから、ここで立ち止まってられないんですよ自分たちは」

『…うん』

「大丈夫です。陣馬さんや伊吹さん、志摩さん達なら久住を捕まえます。絶対に」

『うん』

私が泣き止むまで背中を優しく摩ってくれていた。

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にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!コメントいただけると励みになります!引き続き宜しくお願い致します! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね! (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます!引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください!!!!!!!応援してます!!! (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にる | 作成日時:2020年9月15日 12時

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