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第二十一話 ページ24

事件が起こる数時間前

ぶるーく同い年なのになんか年下みたいだなぁ…
さっきなかむたちに引き摺られていくぶるーくを思い出して思わず苦笑いを溢す。

『帰るとは言ったけど帰ってこんな時間からだと暇かぁ…色々散策したい気持ちもなくはないし』

ちょっとだけ校内見て帰ろうかな

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「っしゃ!!雑魚乙ゥ!!!」
「声出してけ〜」
「初心者大歓迎なんで…」
「おいこら味方やろ俺!?」「知りませんアンタに出すのは嫌っス」
「ゆるくやってま〜す」

教室を出て階段を降りると徐々に大きくなる声。多分二、三年生の人達だろうと簡単に予想ができる。グラウンド、体育館、校内至る所から勧誘の声やそれぞれ部活動の掛け声が耳に入る。

部活動はやっぱり入りたくないな、なんて思う。私をよく思ってない人がいると分かった今、目立つようなことはあんまりするべきじゃない。
皆が皆、人間のことを嫌ってるわけじゃないと思うんだけどね。ロボロ先輩もトントン先輩も、生徒会長も少なくとも(人間)を嫌っているようには見えなかった。

『楽しく行きたいんだよね、せっかくの高校生活』

妖魔界だろうと人間界だろうと関係ない、楽しく自分らしく過ごしたい。

「ウチの学校は学校行事に力入れとるし絶対楽しいと思うで!!」

『うわ〜本当ですかそれ、たのし…み』
え?

いつの間にか隣から声が聞こえてきたらどうしたら良いと思う?

ブリキのおもちゃみたいにギギギと隣を見る。

「一ヶ月後ぐらいには文化祭の準備始まるで、楽しみやんな」

にぱ!と明るく笑って私を見るのはオリエンテーションでお世話になったゾム先輩だった。

『ぞ、む先輩…かぁ〜〜〜!!!!』

びっくりした、知らん人かと思った。

『どっから出てきたんですか、いつの間にか隣にいてびっくりしたんですけど…』

「俺が隣におるの分からんかった?」

『そりゃ音もなく隣に立たれたら声するまで分からないでしょうよ』
何言ってるんだこの人…

ぴたりと足を止める。
私の言葉を聞いてぽかんとした顔をするゾム先輩

「分からんかったんや……」

『それが何ですか?』

「や…と、特に意味はないんやけどっ…ふふ、そか分からんのんや、」

嬉しいと言わんばかりに目を細め、くふくふと笑う先輩に私は困惑を隠しきれなかった。

頰に手が添えられ甘えるようにすりすりと撫でられる。

擽ったい

「かわええなぁ」

流れるようにごく自然な動作でゾム先輩は私の唇に噛みついた。

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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください!!! (12月29日 5時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います! (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです!この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです!徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ! (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年1月22日 23時

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