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第十二話 ページ14

「ッ和泉さん!下がってください!!」

エーミール先輩の言葉で意識が戻る。目の前にはゾム先輩とエーミール先輩が私を守るようにして立っていた。

「あ〜あ、惜しかったんやけどな」

恐る恐るエーミール先輩の後ろから顔を出してみる。

「シャオロン…!!お前、Aが怪我したらどうすんねん!!」

威嚇するようにキツくシャオロン?さんを睨む。

頬は熱を持ってぴりぴりと痛みを感じる。

「怪我させるつもりやったんやて!ほんまは腕の辺り狙ったんやけどなぁ…」

外してごめんな?なんて言いながら私の方へ視線を向ける。宝石みたいに輝く蜂蜜色の目は今の私には不気味に見えた。

思わずエーミール先輩の服を強く掴む。

油断してた、みんながみんなゾム先輩やエーミール先輩みたいに友好的なわけじゃない。人間が嫌いとか仲良くしたくないとか思う人がいないわけじゃない。こういうことがないとは言い切れないと思ってたけど…

でもこの人からは敵意も感じない、気がする。私に向ける目は真っ直ぐで睨まれてはない。

「そんな怒らんといてや〜!!ちょっとした遊びやん!」

そう言ってケタケタ笑う。罪悪感なんて微塵も感じていなさそうだった。

「遊びって…!!Aは人間やぞ!?」

『っいいです、ゾム先輩。掠っただけで痛くないです…』

うそ、ほんとは痛いし怖い。誰だ友好的な妖怪が殆どって言ったやつ…

「え〜?それやとおもんないやん。それにニンゲンもそんなんじゃ死なへんって、流石に。」

突然浮かべていた笑みを消して私を睨む
敵意がないように見えるなんて言ったけど前言撤回、この人に嫌われてるわ。

「な〜んでゾムはソイツと一緒におんの?弱いし邪魔なだけやん」

「俺は人間好きやからな、弱っちくて脆いのが良いんやん」

しれっと恐ろしいことをいうなこの人…庇護欲的な何かかな

「チッ、シャオロンお前は言っても聞かんやろうし仕方ないよな。Aとエミさんは後ろにおってな」

「お!なんややる気出してくれたん?やろうぜゾムゥ!!!」

二人の間で火花が散る、心なしか全身がぴりぴりと痺れてる。

静電気…?

「和泉さん私から離れないでくださいね、大丈夫です。守って見せます」

「シャオロン、ボコボコにしてやるよぉ…!!!」



戦いの幕が上がる。

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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください!!! (12月29日 5時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います! (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです!この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです!徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ! (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年1月22日 23時

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