第九話 ページ11
視線という視線が身体に刺さる、いやこわいこわいこわい！！！！こちとら人間だぞ、確かに妖怪とかが怖いとかじゃないけど大勢の知らない人たちからの視線は怖いって……！！！！
「諸君、今回の外部生は一名。和泉Aさんだ、仲良くしてやってくれ。間違っても食べないように、な。」
最後の不穏な一言なかったら最高の紹介でした生徒会長さん。
「この後はレクリエーションに移る、全員グラウンドに移動してくれ」
この紹介のためだけに私はステージに呼ばれたんだ…？？？てかレクリエーションあるんだ、何するんだろ
そんな私の心を読んだかのようにトントンさんが疑問に答える。
「ウチのレクリエーションは一、二、三年のそれぞれ一人ずつでチームを組んで色んなゲームをしてく、生徒同士の親睦を深めるために作られた毎年恒例行事やで。ただし人間同士が組むのは禁止、すぐ負けてまうからな」
『……やっぱり人間って弱いんですか？』
「まぁ、そやね。俺ら妖怪よりも圧倒的にちっこいし、脆い。やから」
真紅の目がこちらを見る。
「気ぃつけてな」
トントンさんも生徒会長さんもチームを組みに行ったのかどこかへ行っちゃったし、私どうしよう。圧倒的一人だ、組めないとかあるのかな怖い。
そういえばトントンさん生徒会の腕章つけてたってのことはやっぱり先輩か、今度から先輩呼びしなきゃ
周りが着々とチームを組んでいく中、嫌われてるのか誰にも声をかけられない。やっぱり皆顔見知りっぽいな、小中高一貫校だからそりゃすぐチーム組めるわ。私無理だ！！
『どうしよ……』
チーム組めないんじゃ何も始まらないしな…
「人間ちゃん！！」
頭にツノを生やした男の人が声をかけてきた。
「チームまだでしょ？俺らのとこ来ない？」
救世主だ………！！！！肯定の言葉を紡ごうとした時後ろから口を抑えられた。
『んぐ…？？？』
デジャヴだな？
「コイツは俺と組むんや」
「っな、ゾム！！俺らが先に声かけたんだぞ！」
「は？だから何？」
ﾋﾟﾘﾘ、と肌を刺すよう痺れ。
ツノの人は顔を歪めクソｯと言って何処かへ行ってしまった。救世主が……
「んふふ、危なかったやんな！！」
誰だこの人…
緑のパーカーにギザギザの歯、伸びた茶色の髪から見えるのはキラキラ光る緑色の目。にこにこと笑う姿は幼く見えてあまり先輩とは思えない。
この人私に声をかけてくれた先輩を追いやった人、つまり悪い人では…？
「ち、チーム組まへん？」
良い人だ
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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください！！！ (12月29日 5時) (
レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
汝(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います！ (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです！この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです！徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ！ (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月22日 23時
