31 ページ31
私たちの返事は聞かずにゾムくんと宮城さんで話が進み歩き出す二人に苦笑いを浮かべながら私とショッピくんが付いていく形に。
蕎麦屋に着き、四人がけのテーブルに通され各々注文をし終わると不意に隣に座るショッピくんが耳打ちしてくる。
「なんでこんな事に?」
「いや、私に聞かないで…」
予想もしなかった異様な光景に二人でヒソヒソと話をしていると宮城さんの話に相槌を打っていたゾムくんの視線がこちらを向く。
「ちょいちょいちょい。二人で何コソコソしとるん?」
「いや?二人は仲がいいなって。ねぇ、Aさん?」
「は?!」
そこ私に振る?!て言うかそんな話ししてなかったじゃん?
不機嫌なゾムくんとそれを面白がるショッピくんに振り回される私と宮城さん。空気が険悪…。
「ゾムさん、これも美味しそうでしたね!」
「…ああ、せやな。それもよかったな」
メニューを持ってゾムくんにぴったりとくっつき上目遣いで話しかけ可愛らしく微笑みかける。
女の私から見ても可愛いその仕草に少し劣等感を抱く。
それから順に頼んだものが運ばれてきて各々手を付ける。
「Aさんのうまそうっすね」
「ん?食べる?」
「いいんすか?じゃあ」
じゃあと言って口を開けたまま停止するショッピくんに私の動きも停止する。箸に持っていた蕎麦がするりと滑り落ちる。
私は意識を取り戻し、自分で食べなよと器を彼の方に寄せる。はーいとニタニタしながら私の蕎麦に手をつけるショッピくん。
ショッピくんの視線の先を目で追うといかにも機嫌の悪いゾムくん。
ショッピくん面白がってるな…。
556人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ