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喫茶店でお茶(ご飯)した日からゾムくんの距離感が以前より近くなった気がするのは気のせいでしょうか。


隣に並んで何か話を聞く時、並んで歩く時、いつもより半歩ほど近い気がするし発見される率が高い気がする。


この前も喫煙所の帰りにゾムくんに呼ばれそちらを向くと、隣にいる時々一緒にいるのを見る可愛い女の子(確か宮城さん)が何か言いたげなのにもかかわらずこちらに笑顔で手を振る彼。


不覚にもその笑顔にキュンとしてしまったが、なんだかむず痒い。


「おう。今帰りか」


いつも通り定時で上がり、エレベーターに乗り込もうとすると先客のトントンと出くわす。
二人でエントランスホールを何気ない会話を交わし歩いていると聞き覚えのある声が私たちを引き留める。


「お疲れさん。久しぶりやなぁ」


少しおっとりした喋り方をする彼かれ無意識に目をそらすとトントンが一歩前に出て私を影に隠す。


「二人はいつも仲ええなぁ」

「まあな」

「…すまんな」


最後小さく笑って去って行ったのがわかっていても顔を上げられない私を見かねてか、彼の大きな手が私の頭に軽く乗せられふわふわと跳ねる。何も言わずにいてくれるのが彼らしい。


「…A先輩、どうしたん」

「…ゾムくん」


トントンの手が離れる。顔を上げるとそこにはゾムくんの姿。


「なんかあったん?」

「ううん、何もないよ」

「うそやん。そんな辛そうな顔、見たらわかるわ。…何したんすか?」


きっと睨みを利かせてトントンに向き直るゾムくん。
慌てて私はさっきとは逆に一歩前に出てトントンを庇うような位置に立つ。


「ちょっと、トントンは何もしてないよ」

「ほら、なんかあったんやん」

「…あんなぁお前、」


はぁ、とわざとらしく大きくため息をつくトントンは続ける。


「いっちょまえにヤキモチやく前にこいつのこと考えたれ」

「ちょ、トントン!ヤキモチって何言って…」


ハッとしたように目を伏せるゾムくん。


「…せやな。ごめん、A先輩」

「いや、ゾムくんは何も…」

「行くでA」


トントンに腕を引かれ早足でその場を去る。


「あいつに言ってないんやな」

「言わないよ。プライベートな事だし」

「…あいつは知りたいと思うで」


私はどこか複雑な表情のトントンから目を逸らした。

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007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月9日 11時

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