【d!】ヘビースモーカーと嫌煙家【z/m】

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料理が運ばれてきてお互い食べ始めながらポツポツと会話をしていたら突然彼から衝撃の言葉が出てくる。


「合コン行ったんやて？」


その言葉に口に含んでいた水を吹き出しそうになるが間一髪で飲み込みめでたく器官に入った。
器官にお邪魔してしまった水のせいでむせる私を見て楽しそうに笑うゾムくん。


「ゴホッ…なんでそれを？」


落ち着いてきて口元と目に溜まった涙を拭う。
ゾムくんは残ってるナポリタンをクルクル巻きながら話し出す。


「受付の子が他の子らに言いふらしてるのが聞こえてな。詳しく聞き出したんよ」


その言いふらしていたと言うのがトントンを呼び出して欲しいと言ってきた張本人だ。タダ飯は美味しかったけど。


トントンさん釣れ出すために行ったんやろ？そう言われて素直に頷く。


「でも気になるやつとかおったんちゃう？」

「私は今彼氏とか作る気ないから」

「…なんでなん？」

「え？…うーん、今はちょっとお休み」

「好きなやつとかおるん？」

「え、ちょっと待ってそんな聞く？」


その合コンメンバーに気になる子でもいてそれを聴き出されるのかとばかり思っていたから突然の私個人への質問責めに拍子を抜かす。


「ええやん。気になるんやもん」

「じゃあ逆に聞こう。ゾムくんはどうなの？彼女は？」

「おらんよ。でも好きな子はおる」


逆転！そう思って投げかけた質問にサラッと、しかもとても愛おしそうにこちらを見て話す彼を茶化すことはできなかった。

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