かんかく５ ページ26
masaki
翔「潤」
言葉が出てこない潤に翔にぃが声をかける。
すると。
潤「………おねがぃ、します」
「こちらこそ。お願いします。
潤くんの演奏を楽しみにしているよ」
にっこり答えてくれたピアニストの方。
潤はくるっと向きを変えてピアノに向き直った。
ピアノを触り始めて10分。
満足したのか、潤が俺の服を握る。
雅「控え室に行く？」
こくんと頷いたことを確認して
潤の控え室に向かう。
演奏をする時には翔にぃが舞台袖で見守って
智にぃと和と俺は観客席に。
控え室では落ち着かない様子で
ぎゅっと目をつぶって体を揺らす潤だったけど
演奏する時間になって呼ばれると、
キリッとした表情で翔にぃとステージに向かった。
俺たち3人は観客席に急いだ。
前の人の演奏が終わり、潤の番に。
簡単な潤の紹介があってから、潤が登場した。
観客の盛大な拍手は嫌だったみたいで、
耳を塞いでの登場。
イヤーマフはいつも、演奏中は装着しない。
集中しているから気にならないみたい。
でも今日は、ちょっと耳を塞いでいる時間が長い。
すると、翔にぃが小走りで潤に駆け寄って
話しかける。
潤はこくこく頷いて、鍵盤に手を置いた。
翔にぃが舞台袖に捌けると、
1度上を向いて目をつぶった潤が演奏し始めた。
素人の俺でもわかる、綺麗な音色。
華麗な指さばきで音色を奏でる潤は楽しそう。
見事、難しい曲を弾き終えた潤は立ち上がり、
ぎこちなくお辞儀する。
少しの間があってから、周囲の観客が立ち上がり
盛大な拍手を送った。
一瞬、肩で耳を塞いだ潤だけど
両手で塞ぐことはしなかった。
--
演奏が終わり、ピアニストの方へのあいさつも終え
車に乗り込んだ。
潤はイヤーマフを装着して目をつぶった。
すぐに寝息が聞こえてきて、
よっぽど疲れていたのだとわかる。
雅「がんばったね」
頭をなでたい気持ちをグッと抑えて毛布を掛ける。
潤、おつかれさま。
end
‐‐
瑞葵様
お待たせいたしました！
リクエストありがとうございました！
感覚過敏の描写が少なくなってしまい、
申し訳ありません…。
またのリクエスト、お待ちしています。
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ゆず(プロフ) - 未来さん» リクエストありがとうございます！お時間いただきますが、必ず書かせていただきますので、少々お待ちくださいませ。 (2019年7月3日 22時) (
レス) id: 5c47aca7cb (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 話を聞く､というお話が読みたいです｡二人とも排便は自立で｡よろしくお願いします! (2019年7月3日 22時) (レス) id: ae35368d95 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - ある日､異変を感じ病院に行くとADHD＋LD(軽度~中度)と言われた｡兄達に迷惑をかけたくなくて､黙っていることにした｡パニックを起こしているのを見られたくないので､次第にひきこもるようになり､兄達も和也さんが落ち着いた時に部屋に入り､翔さんの (2019年7月3日 22時) (レス) id: ae35368d95 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 早速ですが､二回目のリクエストよろしいでしょうか?また翔さんメインで中学生｡他のメンバーは高校生で兄弟設定でお願いします｡翔さんといちばん年齢の近い､和也さんは軽度の自閉症持ちで､翔さんも含む他の兄弟は和也さん中心で家族が動いている｡ (2019年7月3日 22時) (レス) id: ae35368d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 未来さん» コメントありがとうございます！お待ちしています！ (2019年7月3日 21時) (レス) id: 5c47aca7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2019年5月22日 22時
