Nr.10 ページ10
「これから、どうしましょう……。」
一目みれば、誰でも分かる高級住宅街。
コンビニエンスストアの灯りさえ見えない。
……実際、そういうお店やスーパーマーケットといった所は、利用したことがないけれど。
移動は、歩くことにした。
電車もバスも利用したことが無いから。
利用方法は知っているものの、万が一を考えて。
タクシーの手もある。
ただ、数十万円を持ちあわせてはいても、無駄遣いはできない。
だから、歩くことが妥当だと思って。
横を流れる、『表の私』が身を投げた川に、手をかざした。
水面がサラサラと小さな音を立てて凍ってゆく。
そこで手を挙げると、氷が噴水の様に吹き上がって落ちて行く。
「あ……。」
行けない……、いつになく走ったものだから……。
グラリと目眩を感じて、塀に手を着いた。
その時……。
「大丈夫か？」
「え？」
男性の声。それも、上から。
「
「オレは黒瀬 剣士。怪しい者じゃない……って言ったら嘘になるけど……。オレと、ヒーローごっこしない？」
ヒーローごっこ。
その言葉が、やけに速く理解できた。
先程の目眩が嘘のように、不敵に微笑む。
この方、面白いわ。
「良いですね、ヒーローごっこ。面白そうだわ。でも……私、先程死んでしまったの。洋服も、ヒーローごっこには向きません。」
スッと息を吸う。
「それでも、よろしくて？」
……黒瀬 剣士……さん、は、一瞬キョトンとすると、すぐに笑い始めた。
「ははっ、面白い奴は大歓迎さ！」
これが、私の。……月詠 麗華の。
影の人生が始まった、その瞬間＿＿＿。
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かいs(プロフ) - カレーライスさん» ありがとうございます！大切にお借りします。カレーライスさんの小説も、楽しみにしています！ (2018年8月27日 20時) (
レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - 剣士と麗華ちゃんのお話、私の小説の方でも書かせて頂きますね！剣士使ってくれていいですよ！(｀･ω･´)ﾌﾝｽｯ！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！更新、頑張ってください！！ (2018年8月27日 17時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
かいs(プロフ) - まぁちさん» 私も嬉しい……！(嬉し泣) 更新頑張ります！こんな感じで大丈夫ですか？ (2018年8月27日 16時) (レス) id: e05f2efe8a (このIDを非表示/違反報告)
まぁち(プロフ) - わ、わぁ…！絢音が麗華さんとクッキング…！！← 嬉しい…！続き楽しみにしてますね！！（嬉し泣） (2018年8月27日 11時) (レス) id: 0a3bfc1ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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