真夏のヒロイン

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廉からLINEが来たのは
それから４日後のことだった 。





『 しょうから教えてもらった
友達登録よろしく！』





りょ！と打って送信する 。



待ってた感じを出したくなくて 、
あえてシンプルな返事にしたけど

… 本当は期待しながら毎日過ごしてた 。




やっとできた 、廉とのLINE 。



でもわかってる 。
これは友達として 。





「 … 会いたい 」





うだるような暑さの中でぼんやり呟く 。
この言葉を 、素直に廉に言えたらいいのに 。



毎日だらだらしてる私とは違って 、廉は部活 。
空いた時間に勉強 。

そうやってメリハリつけてて 。






「 … 何やってんねん 、あたしは 」






恋い焦がれて過ごす夏休みは

想像以上に長くて切ない 。







、








廉『 俺ら今年青団やで！』





毎日何通かLINEのやりとりをしていたある日 、
廉からそんな文章が来た 。


体育大会の準備が始まったらしい 。





『 準備がんば 笑 』





やっぱり役員になればよかったと思う 。
そうすれば今頃廉と一緒に過ごせてた 。


… 純粋に友達として 、楽しめてた 。





廉『 よゆー！てか課題やべんだけど！』


『 私もやばい 』


廉『 おい 笑 部活も準備もないくせに 』


『 えへ！』


廉『 全然かわいくないで 笑 』





… ほら 。
かわいくないだって 。


ただでさえテンション低いのに更に下がる 。


もういい 。今日は寝よう 。





傷つく！って返して
そそくさとベッドに入った 。








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