好きになってしまった私 (ページ7)

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You side

リレーが始まった。

高橋くんがスタートで。1位を追い越すことは出来なかったけど2位でキープしていた。

次に麗華も同様2位をキープしていて、そのまま長尾にバトンタッチをした。

『長尾…頑張れ…』

1位に迫って越すことが出来た。

「ﾊｧﾊｧ…A…!!」

名前を呼ばれたのと同時に背中を思いっきり押された。

「負けんなっ!!」

長尾の一言を聞き、1位をキープしながら2位との差を広げることが出来た。

『道枝…くんっ…!!』

無事にバトンを渡すことができ、道枝くんも1位でゴールすることが出来た。

種目が終わってみんなでおめでとう!!なんて言い合っていた。

『はぁ…。』

途中で足ひねったんだよな…。

少しみんなから離れて校舎に向かって歩いていった。

『っ…痛った…』

右足が思ってる以上に痛くて歩けなくなってしゃがんでしまった。

『っ〜。痛すぎ…。さっき痛くなかったやん。』

「橘…??」

声がした方を見てみると、長尾が立ってた。

「橘、足怪我してるん??」

『あ、いや全然!!大丈夫!!』

そう言い勢いよく立ち上がり、歩こうとするが1歩目を踏み出してみると予想以上に痛くて歩くことが出来なかった。

「痛いんやろ。んっ。背中乗って？」

そういい私の目の前でしゃがんだ長尾。

『いや、ほんとに大丈夫だから…。』

「うっさいなぁ。けが人は黙って乗ればええんやって。」

そういい、半ば強制的におんぶされた私。

「とりあえず保健室向かうな？」

『うん。ありがとう』