【どうしてこうなった】降谷さんの勘違い 2【名探偵コナン】

Story77 ページ34

You side






あむーんから一通りの作戦を聞いた私は、今日はもう帰っていいとの報告を受けたので、

現在進行形で帰り道を歩いていた。


ついにマンションに着くと、我が家がある階に行く為にエレベーターに乗った。

そのままボタンをポチッと押すと、

私はエレベーター内の壁にもたれかかって一つ、溜息をついた。


『…はあ〜〜〜もう今日も今日とてうちの父親が尊い…しゅき……。
降谷しゃんのお陰で毎日が明るく見えるわあ〜…』


ホント、降谷さんの癒し効果は半端ない。
よし、一生拝んでいよう。

降谷しゃんは宗教だった…？？


安定の茶番を済ませながら、心の中で決意を新たにする。

…よし、ゼロシコは出来るだけ原作を壊さずに出来ることを奮闘しよう。オラわくわくすっぞ((


そう思っている事をエレベーターに察せられたのか否や。


馬鹿なこと思ってないではよ降りろやと言わんばかりにチン、と言う機械音が聞こえる。


えっ、エレベーターにまで塩対応される私とは一体。


若干悟りを開きかけながら、我が家の扉を開ける。

そして、開けた瞬間飛び出てくる降谷さんのかおり(ただの変態)



はあ〜〜〜〜尊いなあもう、あの人本当にアラサーか…？？

顔面年齢詐欺野郎が。くそ、しゅき。←


うう、世の中は理不尽だ、と嘆きつつ部屋の中に入ると、アンっ！とハロちゃんが出迎えてくれた。


『うぅぅ、お前もかわいいよハロちゃんんん。
……あっ、そうだ！散歩行ってないわ！ごめんよおお』


なんだか最初っから最後まで慌ただしく騒ぎ回る精神年齢アラサーの自分が惨めになって来るが、

気のせいだ。そうだよきっとそうだ。((



そう思い込みながら、散歩に行く為に亜月碧咲のマスクを脱いで、降谷さんに見つからないように自室に隠す。


服は、まあこれでいっか。

亜月碧咲は女だからスカートでも履いて居ようかなんて迷っていた時期もあるけど、

それこそ降谷さんに見つかったら溜まったもんじゃない。

自分の息子に女装癖(違う)があるなんて絶望的すぎる。


幸いにも今の格好はパーカーにジーンズ出し、これにジャケットでも羽織るか。…暑そう。()

そう思いクローゼットに手を伸ばしかけたところで、私は動きを止めた。


……なんだかなあ。
汚いな、私の部屋。()

これじゃあモノクロで統一された降谷さんの家に相応しくない！帰ってから整理しよう！！


そう決意しながら、玄関の棚にしまってあるハロちゃんのリードとその他一式を取り出した。

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