Story55 ページ11
You side
『………んあ、』
ぴぴぴぴ、と夕ご飯を作る時間だぞと告げる為に電子音を鳴らし続けるスマホに、うるさいぞと理不尽にも愚痴を吐きながら停止ボタンを押す。
そのまま開かない目をゴシゴシと手で擦り、盛大な寝癖をつけながら起き上がる。
そこでふと思った事。
……あれ??私、いつ寝たんだっけ???
いよいよ精神年齢アラサーによる末期症状でも出たのかと言う、どこか既視感のある事を思いながら周りを見渡す。
圧迫感を感じるお腹にはこれまた安定の可愛さを誇るハロちゃん。
そして、ベッドの上には脱ぎ散らかされた私の靴下。
『……あーはい。
思い出しましたわあんさん』
そうだわ、そうやん。
せやかて工藤。(?)
萩原さんにせっかく会えたと思ったらまさかの夢落ちで、けっやってらんねえわとヤケになって寝たんだった……。馬鹿か私は。
いや馬鹿だったわうん。(即答)
自分でやってて悲しくなってきた。えーん。←
……はぁ、駄目だ
そろそろ休憩しないと本格的に馬鹿になりそう(手遅れ)
……いや待てよ、アラームが鳴ったってことはあれじゃん、ほら。あれあれ。←
えーと、アレだ、夕ご飯を作る時間だ。
『……うわあああめんどいいい!!
降谷さん今日だけ自分で作ってくんないかな!!
…いやダメだわ何言ってんじゃボケ!!
降谷さんにはあのロリフェイスでゴリラなとこを保ってもらう為にも栄養満点なものを作ってあげなければ!!!』(使命感)
そんないつも通りの悲しい自己完結茶番を終わらせ、何があったっけと冷蔵庫の中を覗く。
ほら、私ってどこまでも律儀だから。
異論はもちろんないよね??ん???(威圧)
『……あー、シチューでいっか。』
適当にセロリでも添えておけば降谷さんも許してくれるはず。私が犠牲者になるけど()
段々と降谷さんの扱い()に慣れてきた私は今晩のメニューを決めると、この前何故か没収された例の髪が取り憑いてる包丁、
……ではなく。
それは何処かに隠されたので、市販のものを使う。
くそっ、なぜだ降谷さん!!あれめちゃくちゃ切れ味いいのに!!のに!!!
『…はっ、これは全て、私に楽な道を選択するなと言う降谷さんの公安魂の表れ……!?(違う)
えっ何それすき。Aちゃんガンバル。』←
親子揃って妙な勘違いをしているとは梅雨知らず。
私は降谷さんの天然(?)を見れたような気がして、呑気にも鼻歌を歌いながら本日使う食材を取り出した。
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夜雨ナナト - 無理だったとかなら全然書かなくていいです。ログインできない私はお気に入り登録することができませんが応援しています! (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - リクですね!降谷さんの息子として外を歩いてるところを逆ナンされてしまい せらますみちゃん に助けてもらい、けれどあまりにも降谷さんに顔が似すぎていたのでうたがわれてしまう っていうのできませんか?私の低脳すぎる脳ではこれが限界だったぁぁぁぁぁ! (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - めっちゃ面白いです!前作から読みました。めっちゃ面白いです!←この作品が神すぎてこれしか出てきません。すみません。 (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 57d631d047 (このIDを非表示/違反報告)
加熱されたみかん - ほんっとに作者様の作品大好きです……更新頑張ってください! (2019年10月19日 17時) (レス) id: 9c8747fe33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/
作成日時:2019年8月14日 16時