9. その後 ページ10
柳本side
清水さんが、佐々木さんを外に連れてってからの練習に戻るスピードは異常だった。
俺は、途中から影山に耳を塞がれ皆が何を言っているのかは分からなかった。
ただ…佐々木さんが震えていたのと、皆の雰囲気が怖かったのは分かった。
『…俺、佐々木さんに何かしたのかな…？』
耳を塞がれる前に聞いた、〈アンタのせい〉という言葉。
俺が何かをしたせいで佐々木さんを苦しめていた…？
月島「別にAさんは、悪くないですけどネ」
『うおっ…ビックリしたぁ…』
突然、後ろから声を掛けられ肩がビクついた。
月島「それより、貴方はもっと危機感ってのを持った方がイイですよ」
『危機感…？』
月島「はい。さっきのだって王様が一歩遅かったら貴方の顔に傷がついていたんですから。」
そう言って月島は俺の頬に手を添える。
『つき、しま……？』
声を掛けても、返事は返ってこない。
ただ何かを、大事そうに扱うような目つきで俺を見てくる。
『んっ……』
月島の長い指が、顔の輪郭をなぞって下に落ちていく。
首筋をなぞって鎖骨に到達すると、ぎゅっと抱きしめられた。
『んんっ⁉ 月島サンッ！？』
普段は、絶対に抱きついたりしない月島の行動に
思わず驚き、そして照れる。
月島「……貴方はモテます。それが恋愛でも友情でも」
『う、うん？』
そんな事は決してないと思うんだけど…。
月島「だからこそ、皆怖いんですよ。貴方がいつ、たった１人の人に取られてしまうのかを」
『……うん』
月島「……貴方が他の誰かの事を好きになって、僕達の事を忘れてしまう事を」
『…うん』
俺を抱きしめる力が強くなっていく。
月島「……だから、」
『ねぇ、月島。』
俺は、月島の言葉を遮って、無理矢理だけど目を合わせた。
『…ちゃんと俺の目みて？ 確かに俺は将来、今よりもっと大事な人が出来て、
その人の事が大好きで、今、此処に居たことだって忘れちゃうかもね？』
少しだけ目を伏せてそう言うと、月島の肩が少しだけ動いた。
『だけどね、今の俺にとっての１番はこのバレー部の皆だよ？
………それじゃイヤ？』
顔を更に近づけて目を見れば、月島の瞳が揺れた。
月島「っ…イヤ、じゃない…です」
『うん、知ってる。………それじゃ…帰ろっか？』
月島「……はい。」
月島「(これだから、この人はズルいんだ)」
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私は何がしたかったのやら((
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もっち(プロフ) - 若利との絡み推してるのは私だけじゃないはず (2022年2月3日 21時) (
レス) @page21 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
Mudai - あーヤバいまじで二口君と結婚してくれ、、、、、、、、、、、、、、 (2021年6月1日 20時) (レス) id: 214203daa7 (このIDを非表示/違反報告)
あーーー - どうぞ、にろ君と結婚してください (2021年1月27日 23時) (レス) id: 69529bf7e0 (このIDを非表示/違反報告)
及川さんのサポーター - にろ君と結婚しましたね、結婚式呼んでください（黙れ）更新待ってます！！！！！！！ (2020年8月10日 17時) (レス) id: ed4eeef564 (このIDを非表示/違反報告)
おパンツドラゴン - え、待ってすぅきぃでぇすぅ更新待ってます！！！ (2020年5月22日 12時) (レス) id: 981305fe40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高崎 | 作成日時：2017年7月24日 22時
