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“リリがふっかに出会ったんだって”
“Aに伝えて欲しいって、お話しませんか？って”
“国語準備室で待ってますって”
ずるい、ずるいよ。
気持ち掻き回して、自分の気持ちに気づいた時に
居なくなっちゃうんだもん
『っはぁ、』
この先にふっかが居ると思うと胸が痛い
会えるのは嬉しいけどもしかしたら最後かもしれない
身だしなみを整え震える手でノックをした
深｢…はい｣
どうしよう、泣きそうだ。
ふっかに会ったら気持ちが溢れそうで中々入れない
深｢A、でしょ？｣
『っ、、』
深｢会いたくないならこのままでも、大丈夫｣
ドア越しで聞こえる声
今すぐ会いたいのに、足が動かなかった
深｢俺ね、ここ出ていくことになったよ。
まさかバレちゃうなんてな〜笑 でもAの事言ってないからね、安心して｣
勝手だよ、安心なんて出来るわけないじゃん
深｢聞いてる？笑 何か言ってよ声聞きたいじゃん笑｣
『ふっか、ありがとう…』
深｢ぁー、ダメだあ。声だけじゃ足りない｣
『っ、今ダメっ』
こんなに泣いてる顔見せられないから
私頑張ったよ、ありがとうって言えたよ
ドアから背を向け溢れる涙を必死で止めていた
それなのに腕引かれてあっという間に国語準備室の中
深｢泣かないで、｣
『ん、ごめんっ』
深｢最後に会えてよかった｣
『ふっか…私っ、幸せになるっ』
深｢おう、幸せに…なってくれよ｣
さようなら、そんな気持ちを込めて笑顔で手を振った
教室を出れば壁に体重をかけて携帯をいじる翔太
『っ、翔太…』
渡｢お疲れ｣
『終わっちゃった…よ』
渡｢うん、うんうん｣
何度も何度も優しく頷いてくれる翔太
『もう、笑わせて！！！』
渡｢いや、急すぎない？！｣
『泣いてブサイクになりたくない』
渡｢えー、じゃあ俺ねリリと別れたよ｣
『っはぁぁ？！』
笑うと言うより驚いて涙も引っ込んだ
渡｢渡辺くん、私の事好きじゃないでしょって笑｣
『リリに言われたの？』
渡｢うん、だから俺の所に来てもいいよ笑｣
『行かないから！！』
多分、私は一生深澤辰哉って男に片想いする
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もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (
レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにぃ
| 作成日時：2021年1月4日 12時
