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幸せってなに ページ41

渡辺side







リリ｢ごめん翔太くん。先生に呼ばれたから待ってて｣


『…おう』





あれ以来Aと話さず今の状況が何ヶ月も続いてた
リリと体を重ねて、愛を確かめ合う。一方的な愛







Aの方を見ると机に伏せて寝ていて
こんな状況だからこそ近づける









『なぁ、A。元気？』


『俺はね、全然元気じゃないよ』









Aの横にしゃがみ込んで、
顔が見える様に髪を退かせる









『なぁ、A…っ、今幸せ？』


『俺はね…っ、全然っ、幸せ、じゃないよ』









どうか起きないで、
起きて目が合うと離れたく無くなる









『ごめんな、』









最後に触れるだけのキスをすると
Aの顔が少しだけ微笑んだ気がした









荷物を持って靴箱でリリを待っていると
ゆっくり歩いてくるリリ









『おう、遅かった…ね』


リリ｢…うん｣








少しだけ元気がないように見えたのは気の所為なのか
分からないけど、俺は今日もリリの彼氏を演じる









『行こっか』


リリ｢うん｣









自然と繋いだ右手、
いつもなら腕を組んでくるのにどうしたんだろうって
リリは彼女なのに怖くなってきた







『リリ、どう…』


リリ｢翔太くんさ、私の事好き？｣


『え…』








あの日と同じように涙を溜めて聞いてくるリリ
ちゃんと答えないと、









『俺は…』









貴｢ちょ、ふっか！！！｣







Aの声が聞こえて咄嗟に振り向くと
ふっかに腕を引かれて歩くA









貴｢まっ、て｣



深｢もう待たないから｣






この言葉は俺に向けられた言葉なのかもしれない








一瞬、ふっかと目が合った気がした





“俺が、貰っちゃうよ？”





そう言われた気がした








『…っ、』


リリ｢…翔太くん、｣





繋がれた右手がそっと離れて
思いきり肩を叩かれた






『…へ？』


リリ｢私の親友が、先生に襲われそうになってんの｣


リリ｢さっさと行きなよ、｣


『リリ…』






さっきまで涙で溢れそうな目とは違って
怒ったように睨んでくるリリの目






『ごめん、リリ…』


リリ｢渡辺くんなんて、こっちから願い下げだわ！｣


『ありがとう』









またリリに肩を叩かれたと同時に俺は走り出した

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もにぃ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！更新、完結出来るように頑張ります！！ (2021年2月8日 22時) (レス) id: e68f2c559e (このIDを非表示/違反報告)
 ふ - 楽しくキュンキュンして一気読みしました！続きを楽しみにしてますね♪♪ (2021年2月8日 17時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：もにぃ | 作成日時：2021年1月4日 12時

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