番外編置き場5

お昼のたのしみ、(せんせ、北斗) ページ25

心愛様、大変お待たせ致しました！
主人公の作ったお弁当を京本くんや生徒さんに冷やかされちゃう北斗先生のお話です。京本くん視点。
*****


まただ。



教師にとって唯一の休息、昼休み。



俺は職員室のデスクでそのままコンビニのおにぎりとか味噌汁とか食べてるんだけど、

俺の隣の席。


北斗も毎日ここでAちゃんの作った弁当広げて、
そして毎日嬉しそうにむふふとにやついている。


今日だって、ほら。




北「むふ。」




ちょっと…いや、すげー腹立たしい。



Aちゃんの飯うまいんだよなぁ。いいなぁ。

俺もごちそうになったことあるから知ってるんだけど…



やべ、おにぎり食ってるはずなのにお腹すいてきた。なんだこれ。

やっぱおかずないと腹いっぱいになんないよなー。



隣を覗き込めば、四角い箱の中には彩りのよいおかずがきらきらして見えた。
ごはんには海苔で描かれた可愛いうさぎまでいる。




大「かーわいい〜、うさぎさん描いてあんじゃん。」

北「なっ、見んな！覗くな！」




あ、因みに一緒に食べてるわけでは断じてないからね。

たまたま席が隣なの。


なんだったら北斗どっか別で食べてよ、とか思ってるから。




大「ここで食っておいて何言ってんの？
いいなー、Aちゃん俺にも弁当作ってくんないかなぁ。愛妻弁当。」

北「お前の妻じゃねぇから。」

大「まだ北斗の妻でもないでしょ。」




まるで高校生みたいな言い合いの教師二人。

何やら提出物を出しに来たらしい北斗のクラスの生徒はこっちを見て笑ってる。




「先生のお弁当可愛い！」

「あ！あの人でしょ！一回学校に来てた彼女さん！」




女子高生って可愛いものと恋愛の話大好きだよね。



子供に冷やかされて真っ赤な北斗は慌てて弁当の蓋を閉めて、

飯ぐらいゆっくり食わせろ！って怒ってる。


そのくせAちゃんの弁当誉められてどこかデレデレしてるんだからやっぱりまた腹が立つよね。




大「俺も後でAちゃんに打診してみよ〜。」

北「ぜったいやめろ。」

「京本先生、松村先生の彼女さん知ってるの？」

大「知ってる知ってる。めっちゃごはんおいしい。」

「えー、松村先生ひとくちちょうだい！」

「私も！」

北「やらねぇよ！いいからお前ら早く戻れって！休み時間なくなるぞ！」

2→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す