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物で釣ろうとしたが駄目だったらしく、今大ピンチ。


女の子を(呪術高専に)どう連れて行こうかと必死で考えていると、女の子が逃げ出しためすぐさま腕を掴む。



「あっ、待ってって!」


『離して!』


「…さっき祓った呪霊がお父さんなら、これから君はどうするの」


『…、知らない、いいから離して!もう時間が…っ!』


そう叫んだ女の子は、突然体が傾いたかと思うと倒れて眠ってしまった。

何が何だかよく分からないけど、多分体質か何かが関係しているっぽい。後で聞いとこ。


まぁ、どうであれ無理矢理連れて行くことにならなくてよかった。

眠ってしまった女の子をおんぶして、呪術高専へと帰っていた。


_____________


「あ、せんせー、こんにち……は……」


元気よく挨拶してくれる悠仁だったけど、途中から僕がおんぶしている女の子を見て声が小さくなっていく。


状況を説明しようと口を開いた瞬間、悠仁はすごく引いた顔でこちらを見ていた。

嫌な予感がする。


「…せんせー、そんな趣味あったの…?」


「ないよ…じゃあ悠仁、僕がそんなことするとでも?」


「なんかしそう」


「え?」


あれ、返答が思ってたのと違ったんだけど。

「絶対しない」と言い切ってくれるかと思えば、「しそう」なんて疑われるとは思わなかった。

固まる僕とジト目で見てくる悠仁の後ろに、一年ズ二人が喋りながら歩いてきた。

これは流石の僕でも分かる…絶対通報されるじゃん。


「あ、悠仁二人を…」


遠ざけて、そう言おうとしたけど伝わらず、「あ、分かった、じゃあ連れてくる!」と言ってマジで二人を連れてきてしまった。おんぶしている女の子を見ると、



「は…?」

「え、きっしょ」

「いや、待って理由を説明させて」

「通報しますね」

「え、何、こいつそんな趣味あったの?うわー、引くわー」



終わった。

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作者名:みず | 作者ホームページ:http/  
作成日時:2021年1月11日 1時

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