昔と私と白もじゃと ページ21
…どうしよう、殴りたい。
あ、既に総悟が殴ってる。
いいぞー、もっとやれー、関節狙え!
*****
「…う、ちの…ブフっ、生徒が…も、申し訳、ふはっ、ありませんでした…!」
身体を震わせながら、吹き出しつつ謝罪された。
…せめて、笑い声止めてから言って欲しかった…
「消化器使ってた生徒は急に気絶しちゃって、総悟くんが保健室に連れてったのでご安心ください」
「…ブフっ」
「…」
****
「ってことがあったんだよー」
「…うん、何で当然の様に家にいるの」
神威の家でシャワーを借り、ピンクを洗い流した私は第2の我が家のごとくくつろいでいた。
疲れたように口の端を引きつらせている神威の問に、私の隣でくつろぐ神楽が答えた。
「今言った通りすセンセイがピンクになったから、比較的学校に近いワタシがシャワー貸すことになったネ」
「と、言うことでお邪魔しています。」
「はぁ…」
にこにこと二人でおやつを食べながら、神威が作る料理を眺める。
「センセイは神威のコト好きアルか?」
「げぇ、なんでぇー!」
急に突拍子もない事を言われ、変な声が出た。
…何だろう、この兄妹は人を驚かす事に使命を感じているのだろうか…?
「いや、こんな時期に妹を投入するって事は、
センセイに恋の自覚をうながす役なのかと…」
「違うよ!?そんな不純な動機で決めないよ!…ってあれ、何言ってんだろ…?」
何故かよく分からない事を口走ってしまい、首を傾げる。
…?何を決めるって?
まぁ、いいか。
「あ、センセイ、宿題教えてヨ」
「いーよー、まぁ、教科によるけど…!」
「数学I、世界史」
あぁ、これならいけるや。
世界史はローマが好きだったなー、ネロ皇帝とか、女装して一生を終えた話とか!
ゴソゴソと鞄から取り出す神楽をぼんやりと眺めながら考えた。
「あった」
「よーし、始めよー」
***
「センセイの授業わかり易いネ!」
「やぁー、ありがとねー」
解けた時に花が咲いたような笑顔を見せる神楽のお陰で、私のやる気も最高潮だったのもあってサクサク進み、神威が夕飯を作り終えた時には宿題も全て終わった。
「センセーご飯運んで?」
「ん、はーい」
呼ばれたので急いで立ち上がりご飯を運ぶ。
…さっきチラッと見たら、だしに使ったらしき昆布があった。顆粒だし以外使う人初めて見た…。
おかん力…。
!、めちゃめちゃ圧掛けられてる!?
慌てる私と、笑顔で威圧する神威の姿を見比べて、神楽はにこにこと笑いながら呟いていた。
「…こんなお姉ちゃん欲しかったアル!」
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています!更新頑張ってくたさい! (2020年4月24日 17時) (レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺15さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです!なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺15 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!更新がんばってください!応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます! (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2017年12月27日 21時