他校と私と天然パーマ�� ページ18
「さあ、一緒に教室に行こうか！」
「…」
軽く注意だけしてから、総悟のクラスに向かう。
…頭わしずかみは『軽く』でございます。
まぁそんな事より…なんと、私を襲った不良共は総悟と同じクラスらしく、彼を連れ戻すついでに不良達の担任に会うことができる、ということが分かった。
…もう少し早く言えないのかと聞いたら
「絶対教室に連れていかれるからやだった」
との返答が返ってきた。
もちろん彼は何があっても教室に連れて行くと心に決めた。
馬鹿力？違う、か弱い先生の底力だよ。
＊＊＊＊＊＊＊
そこそこに広い校舎内のため、目的の教室に着くには少し時間がかかるらしい、との事だった。
会話をするにも話題が無いのでぼんやりと教室を眺める。
どの教室の入り口も開いており中には誰もいなかった。
…移動教室、じゃないよね。
「…1年生、どっか出かけてるの？」
「あぁ、社会科見学で１、２年は校舎にはいねェよ」
「へぇ！楽しそうでいーねー」
思わず声を明るくする私だったが、それに対して総悟は少し眉をしかめて首を振った。
「…一部のヤンキー共はサボって校舎にたむろいやがるから風紀委員が見回りしてんでぃ」
「……見回りを…サボって…たむろってる…」
「…」
無言で目をそらされた。
この学校の風紀委員ってこんなんばっか…では無いよな、うん。
そんな掛け合いをしていたから、油断していたんだ。
「…見たところ、そんな奴はいないねー、」
…フラグその1。
「あぁ、午後は俺らが見回んなくても良さそうでぃ」
…フラグその2。
「もし会ったらどうしてやろうかと思ったよ」
…フラグその3。
…あぁ、今思えば全てがフラグだった…
そう後悔してももう遅かった。
「ひゃっはぁぁぁぁ！俺様の天下だぁぁ！」
世紀末のような叫び声を聞いたと思い振り返ると…
「俺のピンクに染めてやるぜぇぇぇぇ！！！」
本当に突然すぎた。
ーー次の瞬間、私と総悟は消化器の粉をかけられて、全身真っピンクだった。
「喜べぇぇ！俺様色に染めてやったぜぇぇ！」
…？
今、自分に何が起きたのかよく理解できない。
…手を見るとピンク、足、腹部、胸部、腕、ピンク。
…無言で鏡を見た。
顔や髪も、すすけたようにピンク色だった。
隣を見る。
ピンクの総悟と目が合った。
彼の目に映る私もピンクだった。
「ひゃっはぁぁぁぁ！」
何度繰り返すのだろう叫び声が放心した頭に響いた。
「…総悟くん」
「何かな、先生？」
意図せず声が重なる。
「「あと何回その声が聴けるかな？」」
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています！更新頑張ってくたさい！ (2020年4月24日 17時) (
レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺１５さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです！なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺１５ - 初コメ失礼します。とっても面白いです！更新がんばってください！応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわとり | 作成日時：2017年12月27日 21時
