他校と私と天然パーマ ページ17
…わぁー、なんかデジャブ…
…というか…
「だーれーが、ヤンキー教師かなぁー？」
「いだだだだっ！」
反射的に、総悟の頭をわしづかみにして締め上げる。
…まったく、なんて失礼なんだ！
こんなか弱い教師にむかってヤンキーだなんて…
「…いだだっ…か弱い教師はこんな事しねぇ…！」
「あれ、エスパー？」
「…口に出してた」
「あらゴメン」
とりあえず、まだ分かっていただけていないようなので、ギリギリと笑顔で更に力を入れる。
…この際、元ヤンなのは忘れておこう。
しばらくして、やっと私の手から逃れた総悟は、不満げな表情で乱れた髪を直していたので、終わりを見計らって声をかけた。
「ねぇ、校長室ってどこ？」
「…そういや、何しに来たんでさァ」
「あれ、言ってなかったっけか」
私が暴れたのは省いて、昨日の帰り道でのことを簡単に説明する。
「…そう、あれは私がむしゃくしゃしてやけ酒をしたことから始まったんだ…！」
「始まりの理由がいかつい…」
もわもわと、私の考えたイメージが浮かび上がる。
『きゃあーっ、誰か助けてー！』
『へへっ、もう逃げられないぜ！』
『やめてぇー！』
「…ちょっと待った、誰だコレ。」
「あ？あぁ、銀魂校の不良だよ」
そういった私に対して、違う違うと首を振る総悟。
「…違くて、きゃー、とか言ってるやつ」
「私」
「……」
何やら、納得がいかないようだが、笑顔で黙殺した。
『やめるんだ！』
『だっ、誰だ！？』
「…と、まぁ、こんな感じで私は無事、奴らの生徒手帳を手に入れたわけだよ。」
「………絶対嘘くせぇー」
はぁ、とため息をつきながら顔を背けて歩き出す総悟。
「ん、どこ行くの？」
と、声をかけると、くるりと振り返りこの学校の、おおまかな説明をしてくれた。
いわく、
この学校では、こういう事が多々あるので校長までは話を通さなくてもいいこと。
学外から、何かあったという報告があった場合、問題を起こした生徒の担任の教師が、対応すること。
話し合い後、その詳細を担任の者は校長へ報告すること。
らしい。
…うーん、何か色々と凄いな…、今回の件みたいな事が頻繁にあるなんて…！
この学校を見た時の感想が、ガラガラと心の中で崩れていく、幻覚が見えるようだよ…
って、そういえば今の時間帯、生徒は授業中じゃないの？
「そういや総悟、君何でここにいるの」
分かりきってはいるが、念の為に聞く。
すると「あぁ、」と、何でもない事の様に口を開いた。
「校内見回りという名のサボり」
「…」
言わずもがな、私は彼の頭をわしずかみにしていた。
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています！更新頑張ってくたさい！ (2020年4月24日 17時) (
レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺１５さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです！なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺１５ - 初コメ失礼します。とっても面白いです！更新がんばってください！応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわとり | 作成日時：2017年12月27日 21時
