【wrwrd】俺の仕事場の後輩が俺を好きすぎる

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「…なんとあの人、シャオロンさんの弟さんらしいです！！！！」



ハ？



「すっごい顔とか似てる双子の弟らしいです…声も似てますよね！？って言ったんですけど、双子は声帯も似るらしくて」
「(んなわけあるか)」
「なんかもうすごいですね。「兄貴の動画見てるんや〜嬉しいなあ。ありがと〜兄貴に言うとくわ」って言ってました。推しやん…」


そう言って机に顔を突っ伏した。
な、なななななるほど…アイツ自身本人ってばれたらややこしいもんな、うんうん。だからシャオロンは兄貴ってことにしたんか。他人の空似にしては似過ぎやし、声聞いたらわかる奴はわかるしな。ある意味一番最善なのかもしれない。

「サインとかもらえないかな…」

弟であることをフル活用してサイン欲しがるAは置いといて、俺もそれに色々話とか合わせた方がええんやろか…。一応初対面ってことにしてはいるけど、俺は我々だの動画を腐る程見た(強制)から、多少は知ってないとおかしい………今日シャオロンと通話するか…


「は〜〜しんどい〜」
「ええからはよ仕事せぇ」

ぺしんっと頭を叩けばまたため息をついた。

「だって推しの弟やで！？先輩鬼か！？余韻に浸らせろ！」
「本人ちゃうやろーが！(本人やけど)」
「バカだな先輩…これだからオタクは…」
「お前もオタクやろ」

当然だがAがシャオロン(の弟)に興味津々だ。これはシャオロンとガチで打ち合わせしないとバレる。それにこいつはロボロもいる。めちゃめちゃに嫌われているようだけどあんなのでも兄な訳だからシャオロンを見られたらそれなりに何か情報も漏れるだろう。ロボロにも口止めをしておいたほうがええやろ。万全を期さなければ俺が死ぬ。

「(あ゛ー…ッ！めんどくさい！)」

やること多すぎや！


○＊・・＊○

その日の夜

『やーそう言うのが一番ええやろって思ってな？』
「はえー」
『ばりキレるやん』
「当たり前だよなあ？」
『んな怒んな……って！！お前殺すな！』
「うっさいわ！！」

シャオロンをGTAに誘って適当にプレイながら今日のことについて聞いていたのだが、全く反省していない様子なので、とりあえず車で轢き殺した。

『落ち着けって！流石の俺も言う気ないし、バレへんようにするからさ〜』
「…ほんまにわかってんのか…」
『だって前の職場、身バレしたから辞めたんやぞ？』
「そ……れはお疲れ…」
『やろ？』

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