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彼女の年齢は20歳だった。短期大学生で、今年就活らしい。忙しいのでは?と思いながらもそこまで踏みこめるほど仲良くもないので、俺は代わりに今までなんのバイトをして来たかを聞いた

「いろいろですかねえ」
「色々か、例えば?」

仲良くなるには雑談から。仕事で手を動かしながら彼女の話に耳を傾ける。仲良く、というより緊張を解すためにゆっくりやったほうがいいと思った。

「居酒屋もファーストフードもありますし、ホテルとか、パチンコ屋さんとか?働けるところだったらどこでもよかったので…」
「なるほどな、じゃあレジとかはいける?」
「バイト先によって地味にルール違うので、それさえわかれば!」

なんとも頼もしいスタッフだった。
彼女はたくさんアルバイトをしてきた経験を生かし、その後すぐレジをマスター。きっと店頭周りも指導すればすぐできるようになるだろう。最近の若い子の、力というのはすごいなあとうんうん頷いた。
ここまで理解が早いと俺も教え甲斐があるものだ。彼女は入ってきて1週間でその有能ぶりを発揮していた。

していた、のだが

「先輩先輩、見て」

そう言って彼女が見せてきたのはコミック。
それは異世界の主役は我々だ!の本。2巻。加茂先生が書いてくださったコネシマがどどんと描かれているソレは飽きるくらい見た。

「コネシマ王、死ぬほど顔がいいですね…」

彼女は有能だが、私語が多い。

「せやな。早くそれ店頭に出してこい」
「ポップ作っていいですか!?」
「アホか、2巻のためだけに作れるかい。はよ出せ」
「なんで!?売れるのに!!」

ぶちくさ文句を垂れながらも店頭に品出しに行った。

1週間で品出しもできてレジも打てる、そんくらい有能なのに、ここまで私語が多く、あとアホだとどうも上からは色々言われるもんで。

「お前ちょっと私語多いねんて」

本人に直接そう言えば、「えー」と言われた。

「でも仕事できてんだから良くないですか?それ以上にこの会社に貢献できることあります?」
「…いやまあそうやけど」
「今の3倍仕事できれば文句言われませんかね?」
「いやぁ…」
「とりあえず3倍仕事してみますかー。在庫整理のやり方教えてください!あと通販!」
「……はいはい」
「ありがとう先輩!!」
「ありがとうございますやろーが」
「ありがとうございます!」

そう行ってにっこりと笑う彼女に、仕事中黙るという選択肢はないらしい。




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明浄(プロフ) - 初めまして!完結おめでとうございます。とても素晴らしい作品をありがとうございました!!! (9月20日 0時) (レス) id: c1ca5eb15a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - 連載完結お疲れ様です!楽しく読まさせていただきました!とっても最高でした、ありがとうございます! (9月19日 22時) (レス) id: 925e5fcb5d (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 心情の暴れっぷりが最高です!!!笑笑更新ありがとうございます。。 (9月18日 17時) (レス) id: 5b81cfbc0b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうなんこつ - 楽しみにさせていただいております!更新遅くてもいいので完結お願いします!! (7月29日 23時) (レス) id: 90426beaf5 (このIDを非表示/違反報告)
うめにゃん - きたぁー!楽しみにしてました!! (2月25日 22時) (レス) id: 475fee2206 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よこはま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月2日 1時

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