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「これは、夢！ユタヒョン！！本当に！！？」
「そうやなぁ……」
「ジャニヒョン！！」
「そうなんじゃない？」
「Aヌナは！！」
「そうだと思うよ」
「Aはそれでいいの？」
「うん。ヘチャンに連絡しないで来ちゃったし、後からまた拗ねられそうだから」
「お前まだこいつに事前連絡しとったん？」
「ヘチャン、いつもAに心の準備が必要だって言ってるもんね」
「なんの準備がいるんや、なんの」
呆れたようにユタがそう呟き、目まで真っ赤にしたヘチャンへ冷たいお茶の入ったマグカップを手渡した。
それをぐいっと勢いよく飲み干して、気持ちいいくらいに「ぷはーっ！」と息を吐き出しながら腕で口元を拭い、マグカップをユタに付き返してAの前に立つ。
座りながらヘチャンの酔っている所を観察していれば、むしろ逆に、よく宿舎まで戻って来ることが出来たなと感心してしまう。
「ぬな……」
「酔ってるね」
「ううん、ぜんぜん……ぼく、ほんとにちょっとも、お酒のんでないよ」
「本当に？」
「……ちょっとだけ」
「絶対ちょっとじゃないやろ」
「ヘチャニ、どれくらい飲んだの？」
「うーん……ちょっと、すこし……」
ヘチャンが腕を組みながら考え始めて数十秒、正直寝たのかと思って三人で話し始めていると、いきなりヘチャンがパッと目を開けた。
何かを思い出したような顔をして、Aの手を手繰り寄せ胸の内側に入り込み、存在を確かめるように頬を両手で包み込んでぺちぺと叩く。
いきなり何を始めるのかと心配になったけど、やられっぱなしのAはさほど動じていない。
「Aヌナ、どうです？」
「うん？」
「自分よりちいさくて、かわいかった男の子が、いつのまにか、こんな良い男になってた気分は」
ヘチャンは自分で言っといて何がそんなに面白いのか、鼻に掛かった声で笑う。
ユタはいつの間にか二人へカメラのレンズを向けているから、自分は頬杖をつきながら二人を見守る観客へと徹することにした。
後から後悔することは目に見えてわかっているので、こんなに楽しい事はない。
「ヘチャン、大きくなったね」
「ふふん、そうでしょ？」
「いつも頑張ってて偉いよ。昔は一番小さかったのに、今はもう頼もしいって思うくらいに」
「ぬ、ヌナ……！」
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せの(プロフ) - よよさん» ありがとうございます！こちらこそたくさん読んでいただけてとっても嬉しいです！最後まであと少し頑張るのでよろしくお願いします〜！ (2021年3月15日 21時) (
レス) id: f4b310de98 (このIDを非表示/違反報告)
よよ - 終わっちゃうの寂しいですが、こんなに良い小説を長く書き続けてくださってありがとうございました。好きすぎて何回も読み返しています。最後まで応援しております！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 736e832086 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» もさんありがとうございます〜！長かったようで短か……長い小説もやっと終わりを迎えられることが出来そうでうれしいです！☆ありがとうございます！がんばりま〜す！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - ついに次で最終章なんですね(;_;)凄く大好きな作品なので長かったような短かったような...という少ししんみりした気持ちです(;_;)☆を押すことしか出来ませんがNCTの紅一点、最後の最後まで応援してます！ (2021年3月15日 14時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mmmabcさん» ありがとうございます！完結！燃え尽きたいです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年2月1日 10時
