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その光景をケラケラと笑うユタの背中を強めに叩いてキッチンに戻り、Aはまた甲斐甲斐しくご飯の用意を再開させた。
片付けと皿を洗うのはオレ達が代わりにしようと思う。
「いいなぁ、Aがいるの。ユタがあっちにいる時もこんな感じなの？」
「日本名おると何もせんでええから楽やで」
「悠太くんはここにいる方がマシですよ。夏はソファに座ってるし、冬はこたつに入ってるだけで全然動かないし」
「コタツ！Aの宿舎は日本風なんだ」
「あかん、考えるだけで暑苦しいわ」
ユタとAがお互いに愛の有る悪口を言い合っていると、誰かが帰ってくる音が玄関から聞こえてくる。
バタバタと音を立てて入って来たのはヘチャンで、後ろからマークが壁に手を付けながらよろよろと歩を進めてきた。
こんな真昼間なのに相当酒を飲んでいるのか、二人とも真っ赤な顔をしている。
そういえば昨日の夜ドリームの宿舎に出掛けて行ったけど、様子を見ればそれから今までずっと飲んでいたんだろう。若いって良いな。
「…………ぬ、ヌナだ！！！」
「ヘチャン、かなり酔ってるね」
「ううん、ぜんぜん飲んでない、です！ぼくは、そう！水！水だけ！！」
「水は水でも、ちょっと蒸留した水やな？」
「発酵させた方の水なのかも」
「そういうのを詭弁って言うんですよ」
「ねえマクヒョン！！イマーク！！マークリー！！これって夢だと思う！！？」
「あ、あ〜……う〜ん……？」
マークがシワシワになっている顔を上げ、カウンターから手を振るAにふらふらと近付いて行く。
数センチの距離で覗く様にAの顔を見てから「これは夢だと思う……」とヘチャンに言い残し、どうにか辿り着いたソファにうつ伏せて動かなくなってしまった。
「日本名、誰が誰を怒ってたん？どのマークがどのオレをなんやって？」
「よ、酔っぱらってないマーク……」
「こんなん無罪やろ、オレ」
勝ち誇った顔をしたユタが鼻歌混じりにマークを指差すと、すかさずヘチャンがユタの人差し指を握って、マイク代わりに口元へ当てた。
強いアルコールの匂いが漂ってくるから、もはやこの空間はバーと呼んでも遜色ないだろう。
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せの(プロフ) - よよさん» ありがとうございます！こちらこそたくさん読んでいただけてとっても嬉しいです！最後まであと少し頑張るのでよろしくお願いします〜！ (2021年3月15日 21時) (
レス) id: f4b310de98 (このIDを非表示/違反報告)
よよ - 終わっちゃうの寂しいですが、こんなに良い小説を長く書き続けてくださってありがとうございました。好きすぎて何回も読み返しています。最後まで応援しております！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 736e832086 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» もさんありがとうございます〜！長かったようで短か……長い小説もやっと終わりを迎えられることが出来そうでうれしいです！☆ありがとうございます！がんばりま〜す！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - ついに次で最終章なんですね(;_;)凄く大好きな作品なので長かったような短かったような...という少ししんみりした気持ちです(;_;)☆を押すことしか出来ませんがNCTの紅一点、最後の最後まで応援してます！ (2021年3月15日 14時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mmmabcさん» ありがとうございます！完結！燃え尽きたいです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年2月1日 10時
