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自分の服がユタヒョンのせいでびしゃびしゃになるのを感じながら、無理やり中へと引き摺り込まれると、脱衣所から開けっ放しでバスルームが見えた。
バスタブの中は湯気を立てながらたっぷりと乳白色のお湯が張られているし、もっと言えば何故か黄色いアヒルが浮かんでいる。
そもそもバスルームとトイレが別らしく、その時点でオレ達の部屋とはだいぶ違う。
「同じ階にちょっとグレードの高い部屋が空いとったみたいでな、ホテルの好意で入れてもらったんやって」
「へえ……そ、そっか……」
「まあホテル側も普通のシングル使わせるわけにいかんかったんやろ」
「……なんで？」
「こっちやと知名度高いんやもん、日本名」
「そういえば日本での仕事結構してたんだよな……」
「って言うか、ちょっとした社会現象になったらしいで」
「Aが？」
「中性的な立ち位置やろ？日本人ってほら、男装の麗人好きやん。文化みたいなとこあるし」
「ふーん、そういえばウィンウィンも中国にそういうのがあるって言ってたような……」
「正直、オレの母親と姉はショック受けてたけどな。今の日本名は自分らの知っとる日本名と違いすぎるって」
やれやれと億劫そうにユタヒョンが言うと、あっちの方から「昔と今でそんな変わったの？」と少し大きなヘチャニの声が聞こえてきた。
まあ確かにオレ達が知ってるAは、初めの頃とあまり変わり映えしない。
そういえば小さい頃の写真をあまり見たことがない気がする。
ヒョンは掛かっていたタオルを取って頭をガシガシと拭きながら、ベッドルームへと戻っていった。
勿論、バスタオル一枚で。
YT「オレが言うのもなんやけど可愛かったで」
JH「珍しいね。ヒョンがAのことそう言うの」
MK「本人のいないとこじゃ結構言ってるよ」
HC「それでそれで？」
YT「初めて会った時はな、高そうなワンピース来て、丸っこい上品な革の靴履いて、大人達の影からオレらの様子を伺ってんの。自分には姉も妹もおるけど、そらもう全然違うし、何食って何見て育ったらこんなんなるんやって」
ユタヒョンがケラケラと笑いながら未だにベッドで眠り込むジョンウを見下ろした。
そのまま傍に座り、まるで子供にするようにジョンウの頭を撫でる。
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せの(プロフ) - よよさん» ありがとうございます！こちらこそたくさん読んでいただけてとっても嬉しいです！最後まであと少し頑張るのでよろしくお願いします〜！ (2021年3月15日 21時) (
レス) id: f4b310de98 (このIDを非表示/違反報告)
よよ - 終わっちゃうの寂しいですが、こんなに良い小説を長く書き続けてくださってありがとうございました。好きすぎて何回も読み返しています。最後まで応援しております！ (2021年3月15日 16時) (レス) id: 736e832086 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - もさん» もさんありがとうございます〜！長かったようで短か……長い小説もやっと終わりを迎えられることが出来そうでうれしいです！☆ありがとうございます！がんばりま〜す！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - ついに次で最終章なんですね(;_;)凄く大好きな作品なので長かったような短かったような...という少ししんみりした気持ちです(;_;)☆を押すことしか出来ませんがNCTの紅一点、最後の最後まで応援してます！ (2021年3月15日 14時) (レス) id: 7e1d3bac26 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - mmmabcさん» ありがとうございます！完結！燃え尽きたいです！ (2021年3月15日 8時) (レス) id: 3487bfc826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年2月1日 10時
