４ ページ16
.
「だいたいAヌナって、僕のことをいつまでも子供だと思ってますよね」
「そ、そんなこと……」
「僕、もうその扱い飽きちゃった。ヒョン達ばっかりで、ここだと余計に疎外感だし」
「ヘチャン、」
「ねえヌナ、僕もう子供扱いは充分なんです。こんなに大人になったのに、背だってとっくに追い越したのに、どうして男だと思ってくれないの？」
「……お、思って、」
「違うでしょ？ヌナは僕を男じゃなくて、男の子だと思ってる」
ヘチャンが気落ちしたように眉を下げて「いつまで僕は子供のまま？」と聞くから、マクが小さい声で「いや、ずっとだろ」と指摘した。
……ヘチャンには聞こえなかったみたいだ。
「可愛がられるのは気分が良いけど、それって本当の愛じゃないじゃん」
「違うよ、ヘチャン。本当の愛だよ」
ついドヨンが「断言すんな」と口を挟むと、テヨンから「耐えて」と首を振られてしまう。
この何とも言えない雰囲気も、ユタは相変わらずつまらなそうに欠伸をしながら見守っていた。
それでもこのままじゃ埒が明かないと思ったのか、ユタがヘチャンに「お前が言う男扱いって何なん？」と聞くと、Aが言葉を遮るように慌てて口を開く。
__「そもそも、私はこの人達の事だって男だと思ったことはないよ。ヘチャンは誤解してると思う」
TY「この人達……」
JN「Aはそういう子だよね、解ってはいたけど」
JH「じゃあオレ達の事なんだと思ってるの」
__「お兄ちゃんか弟、ジェヒョンは弟」
HC「だから僕、もう弟はイヤなんですって！」
__「お、お兄ちゃん扱いして欲しいってこと……？」
JW「それもちょっと違うような……」
__「……ヘチャンは私にどうしてほしいの？何をしてあげたら良い？」
HC「だからそうやって甘やかされるのも嫌なんですってば」
DY「贅沢なヤツだな。あれだけまともに好かれといて他に何が足りないって言うんだ」
いつの間にか騒がしさを取り戻し始めている控え室に、ヘチャンがぷくっと頬を膨らませ「どうしてヒョンはいつも上から目線なの？」と静かにドヨンへ歯向かっていく。
当たり前に「お前が下だからだよ！」と返されている姿は、誰がどう見ても紛れもなく子供だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1495人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せの(プロフ) - みなみんずさん» こちらこそありがとうございます〜！わ〜い、そう言ってもらえるととても嬉しいです〜！！オタクライフ楽しんでいきましょうね〜〜！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ちゃこさん» ありがとうございます〜！本当ですか？NCTもみんな面白いのでどんどん推し増ししていきましょうね！(？)これからも頑張ります！ (2020年12月14日 14時) (レス) id: b15808b38b (このIDを非表示/違反報告)
みなみんず(プロフ) - せのさんのお話をいつも読まさせていただいてます。私も最近NCTにハマりまして、せのさんのお話にたどり着いてからすごい勢いでハマっていきました！いつも素敵なお話ありがとうございます！これからも楽しみにしております！！ (2020年12月13日 14時) (レス) id: 9876ae2084 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - せのさんのお話読みたいが為にNCT勉強してきました！やっと最新話に追いつけて感無量です(T ^ T)NCTもほんとに素敵なグループで、出会わせてくれたせのさんに感謝です！！これからも楽しみにしてます！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: f83f7a2a16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2020年12月10日 10時
