第二話 ページ3
腕と背中にかなりの火傷を負った。
そう感じたAは今、蝶屋敷へと向かっていた。
一応の手当はしたが、まだ少し痛む。
「胡蝶しのぶはいるか？」
なんだか、久しぶりに声を出した気がした。
最近、声を出す機会が少なかったからだろうか。
少し声がかすれていた。
「氷柱様ですね？こちらです」
神崎アオイ、と言っただろうか。
青い髪の、きりっとした顔立ちの少女がてきぱきと俺を案内してくれた。
「あら、Aさんじゃないですか。今日はどうされたんです？」
胡蝶は、相変わらず上品な話し方、そして作ったような笑顔で俺に話しかけてきた。
「火事にあってな･･･腕と背中を火傷してしまった。痛み止め、などをくれれば良いのだが」
「あらあら。火傷しちゃったんですね。いいですよ、ちょっと待ってくださいね」
と、ごそごそと俺にはよく分からない薬や軟膏などで埋め尽くされた棚から、迷いもなく痛め止めを取り出す。
「はい、痛み止めです。余った分は、次に使う分に取っておいてくださいね」
「ああ、分かった」
胡蝶から痛め止めを受け取り、帰ろうと胡蝶に背を向け、扉を開けたその瞬間のことだった。
「･･････････Aか」
「･･････冨岡か」
丁度冨岡が、扉の向こうで立ちすくんでいた。
(Aは何をもらいに来たんだ)
冨岡が目で話しかけてきた。
仕方なく、俺も目で訴える。
(火傷をしたから痛み止めをもらいに来た)
(そうか。俺は軟膏をもらいに来た)
(そうだったのか)
冨岡は、目で話した方が流暢に話すような気がする。
そう感じたのは、俺の気のせいなのだろうか。
＊
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雷斗(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» そうなんですか？！笑ありがとうございます！私も冨岡さん大好きです！！更新頑張りますね！ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: cdf61a855c (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - よもや！よもやだ！この作者は初めてだな！初めまして！ニックネームの通り冨岡と俺！炎柱煉獄杏寿郎が推しなんだ！とても楽しみにしているぞ！これからも心を燃やして頑張ってくれ！っと言っています。 (2021年4月10日 16時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zlrr/
作成日時：2021年4月3日 19時
