僕に愛された君の負け

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重岡は黙って私の方を見てる。







『私が一人暮らしをしてバイト漬けの一日を送ってる理由。』









．









私が小学生の頃




物凄い台風の日




外に出るなんてバカがすることだって位の物凄い台風









私はアイスが食べたい。


と駄々を捏ねた









お母さんは雨が酷いからやめなさい。

と言っていたけど


小学生は駄々こね出したら止まらない。









『アイス食べたい！！！』









そう叫ぶと



お父さんが







「じゃあ買いに行くか」









そう言って私とお父さんとお姉ちゃんで買いに行った。







お父さんが運転、お姉ちゃんが助手席

そしてお姉ちゃんの膝の上に私。









コンビニに行く道は物凄い水溜まりの量



さっきから水溜まりに入って水を弾いている。








姉「雨、すごいね。」









姉がそう言った時だった。




まさに、その時。









車があらぬ方向にスリップした









それからの記憶はない。









目覚めたら真っ白な天井だった。









私は本能で

ナースコールを押した。









私の前には先生と看護師さんがいた。



でも、お母さんの姿が見当たらなかった。









．









それから私の怪我が落ち着いた頃

先生が私の病室に来て

椅子に座って話始めた。









．









父と姉は私を庇って死んだこと。


母は病院からの連絡を聞いて病院に駆けつけ


私の姿を見て一旦帰ったこと。






そして、






母が命を絶ったこと。









．









．








『お父さんとお母さんとお姉ちゃんを私は殺したの。』









．









それから私は親戚中をたらい回しにされ




高校生になったから一人暮らしを始めた。









．









『私が殺したの。』









『私が3人を殺した。』









『あの時、私がゴネなければ』









『誰も死ななかった。』









．

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