七夕のメロディ【合作】 (ページ23)

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♪本当の悪夢…21 ページ23

琴音side

う、うぅ。

こ、ここは？

私、確かひなた先輩に気絶させられて…。

それで…ここは、私の、中？

何にもない。

ただただ、闇が広がっているだけ。

……いやだな、ここ。

何にもない、何にもないのに、ううん何にもないから(・・・・・・・)、

…これが、本当の悪夢かもしれない。

偏見だとしても。

何もないのに、夢を見るなんて…辛すぎる。

何もないでゆったり暮らせたらいいのにと思っていた頃がある。

何いってんだろ。

何かあるからこそ考える。

何もないとさ、だんだんわかんなくなってくるんだ。

……感情が。

……自分のことが。

和音学園？なに？それ？

学校…？行く必要なんてないよね？←私はまじでおもております。

希…、湊も…みんなと、関わってた意味はあるの？

そもそも、みんなって、だれ？

徐々に支配されて行く。

闇に…。

悪魔なんてどうでもいいや。

鬼だって、ひなた先輩だって。

……湊だって。

もう、何もかもどうでもいい。

生きることに、意味なんてあるの？

死んだら無くなるのに？

そんな短い人生のものなんて、必要なの？

？私はなにを考えてるの？

考える必要なんてないのに。

……そもそも考えるって、何？

信じても意味は無い。

希望を信じないで、闇に溺れようよ。

♪～♪～

何かの音色が流れる。

……琴だ。

しかもそれは私のあの(・・)琴。

琴が私の中で奏でているの？

なんだろう。

だんだんと感情が戻って行く。

そうだよっ！

音色を、仲間を信じなきゃ！

私はただ願うことしかできない、役立たず。

でも、邪魔しちゃダメ！

湊だって私を信じてる！

期待に、答えないと＿＿＿＿＿！

そうして…

私はまばゆい光に包まれた。

♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆

湊side

諦める気は一切ない。

だが、音符とクリップと定規だけで戦えるかといえば、可能性は低い。

だって、鬼の女王とその次に強いやつ２匹と、名前のついた＿＿＿＿多分ルシファーだけど、悪魔。

圧倒的不利。

この事実は残念ながら変わらない。

でも、河野の瞳だって、諦めていない。

俺も負けていられない。

ピカーッ

あたりがまばゆい光に包まれた。

「うわっ？」

そうだ！琴音たちは無事なのか？

そう思い、牢屋をむくと、

「深流…？」

「琴音も…なんで。」

2人が、起きていた。

檻なことは変わりない。

(文字数☆)