EXILE TRIBEの愛され姫

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((ねねside))






ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ· · ·





｢ん〜· · ·｣




気持ちのいい眠りを妨げる音。




手探りで時計を探す。



ｶﾁｯ




· · ·起きなきゃ




そう思っても体が動かない。



動かない理由の犯人は

隣で可愛く眠る私の愛しい人。




寝てるはずなのに

なんでこんな力強いんだろ。

いくら引き剥がそうともがいても

玲於の腕の中から抜け出すことが出来ない。



こうなったらもう玲於を起こすしかない。





｢れ〜お〜｣




名前を呼んだだけじゃ起きないってわかってるから



私の横に置いてあった

目覚まし時計を取って

玲於の耳元で鳴らす。





玲｢· · ·ん〜｣




うるさいって言うかのように

私の胸元にぐりぐり頭を潜らせる。




· · ·可愛い。



可愛いけど· · ·


起きてもらわないと困る。



しょうがない。






ﾁｭｯ



玲於のほっぺたにキスをする。





玲｢· · ·違う· · ·こっち｣




んって口を尖らす玲於。




ﾁｭｯって今度は口にしてあげると

満足したかのように薄く目を開け

おはよって微笑んでくれる。




｢おはよ、起きた?｣





玲｢ん· · ·起きた· · ·｣




この一連の流れが毎朝の恒例。

いろんな方法を試してみたけど

結局キスをしないと絶対起きない。




｢よし、じゃあ私は起きるね

玲於は昼からでしょ?

もうちょっと寝てても大丈夫だよ｣





玲｢やだ｣




｢起きなきゃ遅刻しちゃう｣




玲｢でもやだ｣




こうやって抱きしめるのを

やめてくれないのもいつものこと。



夜は私が甘えたくなっちゃうんだけど

朝になるとそれが逆になる。


寝起きの玲於はすごく甘えんぼさん。




すごく可愛くって私だって離れたくないけど

仕事があるからそうは行かない。



無理やり玲於を引き剥がしリビングに向かう。

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