--38-- ページ38
「もう一回自己紹介、ですか?」
「違うの、わかんない?」
少しキツくなってしまった
彼女の表情もこわばる
「何も、お教えする事はありません」
すると、彼女も強く俺の方を向いて告げてきた
違う、こうしたいんじゃないのに
そう思うけど何もフォロー出来る言葉は見当たらない
それでも何とか口を開く
「健が、よく話せって言ってた
お願い…
Aちゃんは、何を隠してるの」
彼女を見ると今にも泣きそうな顔をしていた
その表情は儚げで
今にも消えてしまいそうだった
「私…」
何かを言いかけたが
彼女はまた下を向いた
「ゆっくりでいいから…」
(そんなに一人で背負わないで)
言葉に出そうだったけど
俺の推測に過ぎないから言えなかった
マグカップを包む彼女の手にポツリと粒が落ちる
「私、もう長くないんです…」
ドラマの台詞かと思った
でもそれは彼女の透き通った声に乗せられたもので
水を打ったように静かになった部屋の中
俺も彼女も何も喋らなかった
207人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» いえいえ(^-^)v頑張って下さい! (2015年12月26日 22時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» ありがとうございます〜( i _ i )がんばります! (2015年12月26日 22時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» 力になれて良かったです(^-^)v続編できたら絶対読みにいきます! (2015年12月26日 21時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - 向日葵さん» わー!ありがとうございます!続編書く方向でがんばってみますね^ ^ (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» な、なるほど!参考になりました。続編書こうかな…(笑) (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんころ餅 | 作成日時:2015年11月23日 0時