--36-- ページ36
(どうしてだろう)
その思いは消えない
やっぱり俺にとって彼女の行動は解せないもので
それにのっかる俺も俺で
疑問が全然消えてくれなかった
電車は面倒だったのでタクシーに乗って彼女の家の住所を教えた
窓から漏れる光は線を作って俺の目の隅で尾を引く
シートに深く身を沈め目を閉じる
もう一度彼女に伝える言葉を考えた
好きだと伝えた時の彼女の言葉
『だめなんです…』
ごめんなさいでも、嫌でもなくて
自分を責めるように彼女から放たれた言葉
何がだめだった?
俺じゃ、だめだったのか
あいつなら、健なら…
(…やめよ)
初めて会った日の二人を思い出した
楽しそうに飲み交わして
彼女に絡む健
そんな健が俺に彼女と話せと言った
それも、悲しげな瞳で
「お客さん、着きましたけど」
気づくとドライバーがこちらを振り返ってた
窓の外に目をやると彼女のマンション
お金を支払いタクシーを降りる
小さく息を吐いて歩を進めた
207人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» いえいえ(^-^)v頑張って下さい! (2015年12月26日 22時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» ありがとうございます〜( i _ i )がんばります! (2015年12月26日 22時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
テツ子(プロフ) - にゃんころ餅さん» 力になれて良かったです(^-^)v続編できたら絶対読みにいきます! (2015年12月26日 21時) (携帯から) (レス) id: c70ac8ca67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - 向日葵さん» わー!ありがとうございます!続編書く方向でがんばってみますね^ ^ (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころ餅(プロフ) - テツ子さん» な、なるほど!参考になりました。続編書こうかな…(笑) (2015年12月26日 21時) (レス) id: 89878739e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんころ餅 | 作成日時:2015年11月23日 0時