ダイスキ_181* ページ45
颯翔side
僕はいつだって冷静で頭の回転も速く、決断力があり実行力もある。誰も僕には敵わない。今までもそうだったしこれからだってそうだ。
みんなみんな僕がちょっと手を出せば簡単に操れる。
なのになんだこいつは。昨日は僕の思惑通り先輩を疑っていたはずなのに!
………らしくない、落ち着け僕。
邪念が頭を支配しかけたのを制し、ふう、と長い息を吐いた。
今僕が知りたいのは昨日と今日のこいつの変わりよう。
颯翔「Aさん、昨日なにかありました?僕の予想ですけど先輩と何かあったでしょ。朝目が合った時も、さっき教室に行った時も何かぎこちない雰囲気でした。だからこそ僕は今日という日を選んでこうしてAさんと話す機会を作ったんです。」
さあ、何と答える。
貴「……じゃあ、私と話す為だけにこんなところまで連れてきて、閉じ込めて、脅すような真似をしたのは何故?この前みたいにあまり人の来ないくらいの場所じゃだめなの?」
この女!
不機嫌に引きつりそうな顔になるのを何とかこらえ、余裕の笑みは崩さない。
颯翔「この間の場所は宮本先生に見つかったでしょう?あのとき先輩とAさんは先に離れましたけれど、そのあと僕が怒られて当分用なくあの付近に近寄ることを禁じられたんですよ。」
颯翔「あ、いえ、あの時は僕がお二人に先に帰るよう指示したので、怒られたことは恨んだりしていません。宮本先生があのタイミングで来たのが予想外だっただけで。」
貴「先の質問にも答えて。」
僕が話し終わったのを間髪入れず、圧をかけてきた。
上手く質問から逃れようとしたこともバレている。この短期間にいったい何が…。それを探らなければ!
だけどこの手のことは僕の十八番なので、少し驚きましたが貴女に勝ち目はありませんよ。
颯翔「何故って、先輩が追ってきたら大変じゃないですか。」
至極真っ当な表情で言う。
颯翔「この間は、先輩がクラスの方とまだ揉めていたので良かったですが、今日は先輩の突き刺さる視線をかいくぐってAさんをここまで連れてきたんです。先輩の前で、先輩の彼女に、先輩の評価を下げることなんて言えませんよ。僕が消されます。でも、危険な橋を渡ることになろうと僕はAさんに真実を伝える義務があると思ったから、ここまで準備してやってきたんです。」
颯翔「それをAさんが信じようが信じまいが。」
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天使系殿厨ちゃん(笑) - はい!頑張ります!!イラスト本当に本当にありがとうございました!!感謝です!! (2019年11月28日 15時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 天使系殿厨ちゃん(笑)さん» わわー!!遅くなってごめんなさい!テスト…そんな時期ですか!!頑張ってください!イラストお気に召されたかわかりませんが、リクエストありがとうございました! (2019年11月28日 12時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
天使系殿厨ちゃん(笑) - わーーー!可愛すぎた!!テスト勉強で全然読めてなくて、たまたま来てみたらまさかの!イラスト最高過ぎです!!ありがとうございます! (2019年11月24日 13時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 日名無 りんさん» お待たせしました!!拙いものですが読んで頂けて嬉しいです!いつも読んでくださっているお礼になったかは分かりませんが、宜しければ今後ともお付き合いくださると嬉しいです! (2019年11月23日 21時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - うわあああ!!最&高です!ありがとうございます!ありがとうございます!!!奏斗君大好きだぁあああ! (2019年11月23日 17時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねん | 作成日時:2017年12月8日 14時