ダイスキ_169* ページ32
貴女side
そうだよね。颯翔くんに奏斗が負けるわけない！
彼｢自分で言うのはかっこよくないけど、僕の方が色んな経験をしている。奴は色んな境遇の人を見てきただけだ。実際自分が酷い目にあってなどいない。｣
奏斗の過去を思う度にチクリと胸が痛む。
貴｢奏斗がいたらとっても心強い。でも、あんまり無理はしないでね。約束だよ。｣
私は奏斗の手を掴む。
彼｢もうこの先僕達の絆が壊れることなどありえない。｣
そして奏斗も私の手を握り返した。
彼｢さあ、もう遅い時間だから疲れもあるだろうしAは休みな。｣
握った手をクッと押される。
貴｢うん.......。だけど奏斗がベッドに入るまでは寝ないよ。｣
そう言って私はベッドで横になった。
貴｢ごめんね。私のせいで反省文書くの中断させちゃって。まだ残ってるでしょ？｣
机に戻った彼が振り向く。
彼｢大丈夫。案外早く書けたからあと残ってるのは数行だけなんだ。すぐ終わるよ。｣
そう言って本当に2、3分で書き終わらせた反省文をカバンにしまった奏斗が、おまたせと私の待つベッドに入ってきた。
彼｢暑いけど、今日はAを一時も離したくない.......。いい？｣
そう聞いてくるのはずるい。
彼の綺麗な顔がすぐそこにある。
貴｢私もだよ奏斗。暑さなんて平気。｣
私の言葉を聞いて、ピッタリと奏斗がくっつく。
彼の体温を全身で感じ、安心感で瞼が重くなる。
奏斗は今から策を考えるんだ。疲れてないのかな。いや、私のせいで疲れているに決まっている。
でも私には颯翔くんに対抗する手段なんて何も浮かばない。
だから私は、
トン.......トン.......トン.......
ぴったりくっついた彼の背中を優しく手でたたく。
昔お母さんがやってくれたように。
彼｢A？どうしたの？｣
目を瞑ったまま答える。
貴｢こうするとね、お母さんのお腹にいた時の心臓の音を思い出して安心できるの。でも奏斗はお母さんじゃなくて、傍に私が居るって思って欲しいなって。｣
すると彼は小さく｢ありがとう｣と言った。
奏斗の反応からするに、きっとこうして寝かしつけてもらった記憶もないのだろう。だから、私が奏斗の経験できなかった愛情を沢山教えてあげよう。
奏斗の空白だった人生を埋めてあげよう。
そしてしばらくして眠りについた。
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天使系殿厨ちゃん(笑) - はい！頑張ります！！イラスト本当に本当にありがとうございました！！感謝です！！ (2019年11月28日 15時) (
レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 天使系殿厨ちゃん(笑)さん» わわー！！遅くなってごめんなさい！テスト…そんな時期ですか！！頑張ってください！イラストお気に召されたかわかりませんが、リクエストありがとうございました！ (2019年11月28日 12時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
天使系殿厨ちゃん(笑) - わーーー！可愛すぎた！！テスト勉強で全然読めてなくて、たまたま来てみたらまさかの！イラスト最高過ぎです！！ありがとうございます！ (2019年11月24日 13時) (レス) id: a7676729d0 (このIDを非表示/違反報告)
ねん@更新不定期(プロフ) - 日名無 りんさん» お待たせしました！！拙いものですが読んで頂けて嬉しいです！いつも読んでくださっているお礼になったかは分かりませんが、宜しければ今後ともお付き合いくださると嬉しいです！ (2019年11月23日 21時) (レス) id: a8abc220a2 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - うわあああ！！最＆高です！ありがとうございます！ありがとうございます！！！奏斗君大好きだぁあああ！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねん | 作成日時：2017年12月8日 14時
