# 現実と向き合って ページ28
.
『 受験出来ないって… どういうこと？』
そう聞けば
目黒くんは少し躊躇ったように俯く。
本当は分かってる。
体調が良くないんだってことぐらい。
…でも、……でも。
そんな私の不安も
目黒くんには伝わってしまったみたいで、
目黒くんは少し身体を起こすと
そのまま私を抱きしめた。
『 目黒くん…っ、』
目黒「 …ごめん、櫻木。…俺、」
息は苦しそうなのに、
それでも必死に
私に何かを伝えようとする。
『 どうしたの…？』
正直、不安で不安で仕方なかった。
聞きたくないことを聞かされそうで
すごくすごく、怖かった。
でも私は
どんな目黒くんのことも受け止めたい。
どんな現実でも、
向き合うって決めたから…。
.
少しの沈黙のあと、
目黒くんはグッタリ私に寄り掛かったまま
静かに口を開いた。
目黒「 俺、…結構、やばい、らしくて、」
『 …うん、』
目黒「 だから、来月、
手術することに、なって…、」
『 ……うん、っ、』
そのあと回復するまでは数ヶ月。
だから受験には間に合わないんだって、
目黒くんは教えてくれた。
目黒「 …ごめん、
一緒に頑張るって、…思ってたんだけど、」
そう言いながら
申し訳なさそうに謝る目黒くん。
確かに、一緒の学校に行きたかった。
勉強だって、
まだまだ一緒に頑張りたかった。
でも、目黒くんが元気じゃなきゃ
意味ないんだよ。
目黒くんが生きててくれて、
そばにいてくれればそれでいいの。
『 …だから、謝らないで。
私は、目黒くんのことが……、っ。』
�燹� 好き。」��
そう伝えようとする前に
スッと奪われた唇。
さっきまでの弱さが嘘みたいに
目黒くんはギュッと私を抱きしめる。
目黒「 …まだ、言わないで。」
『 え…？』
目黒「 手術… 無事に終わったら、
その時、聞かせて、欲しい、っ。」
『 ……うん。』
.
私の胸に顔を埋める
目黒くんの背中は小さく震えてて、
そんな背中を優しく撫でる。
大丈夫。
大丈夫だよ。
目黒くんなら絶対、
病気になんて負けないから。
…だからそれまで、
私の気持ちは�� 秘密 �瓩砲靴討�くね。
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めめLOVEるるー - 読ませていただきました。とても感動しました!! 最後の方感動ｼﾏｼﾀ。本当にお疲れ様でした…!!終わってしまったけどこの先の続きがみたいと思ってｼﾏｳ…でも新作などたくさんみます！これからも頑張ってください!! (2月8日 15時) (
レス) @page31 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - めっちゃ感動しました！とても良い作品だと思います！更新お疲れ様でした。 (9月10日 0時) (レス) @page33 id: 36d45ecf4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ごめんなさいm(_ _;)mもう一人無断転載されている方のは、消されてました。 (2022年5月5日 7時) (レス) @page33 id: 8e8be135cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - プリ小説確認してたんですけど、作品消されてました。報告だけしときます(●´ω｀●) (2022年5月4日 21時) (レス) id: 8e8be135cf (このIDを非表示/違反報告)
望 穂(プロフ) - ゆゆさん» それは完全にパクられていますね‥ ご報告ありがとうございます😢 (2022年5月4日 16時) (レス) id: 09cf7327ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年3月21日 0時
