余命４日 ページ5
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「ね、ほんとにコイツ死ぬの？なんかぱっとしねー．．．」
『うん、４日後に天に召される人間だよ。キヨくん、どう？泣きたい？』
「二人の会話が怖いわ．．．」
今日、キヨくんが遊びに来た。
キヨくんは、彼女の幼馴染み、彼女に出会ったのもキヨくん経由だ。
そんな彼は、彼女が帰ってきたのを知りここへとやってきた。
幼馴染みですら彼女の病気を大人になるまで知らなかったらしい、こわこわ。
「ま、でも確かにちょっと痩せたような気がするし、落ち着いたし．．．
でも４日後に死ぬと言われたらそうでもないなぁ．．．だって、俺も
26年間一緒に過ごして来た奴が死ぬって聞いても泣かなかったんだぜ？
あの涙もろい俺が。」
『あはは、確かにそうかも。』
そのあと、静寂が空間に流れる。
気まずいわけじゃない、むしろとても心地が良い。
それは多分、彼女もキヨくんも同じ。
数少ないこの時間をあえていつも通り無駄に過ごすことで、彼女の残された時間を忘れられるのだから。
「「A」」
俺とキヨくんの声が重なった。
『二人揃って、どうしたの？』
「このまま生きてくれないかなって」「おう、まだ死なねーでほしいからさ」
また重なった。
『残念ながら、その期待に沿うことはできないなぁ．．．
だって、下半身は動かないし、最近頭がぼーっとすることも多いんだ。
けど、余命がこれだけ少ないのに、心臓以外の損傷が少ないのは珍しいんだってっ』
するとまた心地よくなった。
俺も、キヨくんもきっと同じ。
彼女をできることなら助けたいけど、救えない。
悲しくて寂しくて一緒に心中したいくらいだけど、彼女の前くらいは笑顔になるって
強がっていようって。
でも、
それは彼女への好感度を今さら上げるためのエゴだって
俺も、キヨくんも
知ってる。
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Hikaru - 宮夜さん！はじめまして！この小説を読ませていただきました！とても感動しました！良かったです！これからも頑張ってください！ (2019年9月29日 17時) (
レス) id: f26b6773d3 (このIDを非表示/違反報告)
宮夜(プロフ) - 腐女子人間さん» 読者さんの好みに沿えることができるのは私も嬉しいです。更新、ありがたく頑張らせていただきます。 (2018年3月15日 21時) (レス) id: 745cc256e9 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子人間 - とても面白いです！私は死ネタが大好物なので…w更新頑張って下さい！ (2018年3月15日 20時) (レス) id: 22bd9c3c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮夜 | 作成日時：2018年3月14日 18時
