17話 ページ18
『赤犬大将
センゴク元帥に書類を提出してきました』
「ああ」
あれから時間があっという間にたち、
すっかり夕方になった。
赤犬は青雉と違い黙々と仕事をこなしていた
そして必要最低限のことしかAには頼まず
自身がすべき仕事は時間以内に正確にこなしていた
それが当たり前なのだが
今までの上司の仕事風景と言えば
青雉のだらけた態度しか見ていなかったので
Aは赤犬の仕事ぶりに驚いていた
『(いやいや、これが普通なんだよな…)』
青雉のせいで感覚がおかしくなっていると思い
Aは頭を抱え、悩ましくため息をつく
そんなAの方をチラリと赤犬は見ると
口を開く
「今日はもう帰ってええぞ」
『え、いや・・・しかし、』
「貴様の仕事は終わったんじゃ、はよう帰れ」
乱暴に言われつつも、Aはしっかりと赤犬の前で姿勢を正し
敬礼をする
『では、失礼します』
そう言って頭を下げ、執務室を出ようとすると
赤犬に呼び止められた
「帰る前に一つ答えろ、
貴様は一体なにもんじゃ…」
重々しい声でそう尋ね
赤犬は鋭い目でAを睨む
あぁ、それを聞きたいがために
もしくは私の素性を探るがために
今日一日私を自分の近くに置いたのか
Aは即座にそれを理解した
Aについてはまだわからないことが多い
海軍に入隊する際には色々と聞かれるはずなのだが
Aはそれをすることはなかった
なぜなら青雉がそれは必要ないと言ったためである
もちろん青雉は当時かなりの批判を受けた
女だからか
はたまた関係を持っているためか
など、ありもしないことを散々言われた
しかし、青雉はその言葉に反応せず
ただただAの情報について明かさなかった
青雉がAの全てを知っているためではない
青雉でさえもまだAについて知らないことは多い
だが、Aを守るのには
2人だけの約束があったからである
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
honoca0322(プロフ) - 続き楽しみにしています (2022年7月17日 11時) (
レス) @page23 id: 4dca9ed3fd (このIDを非表示/違反報告)
nakataniayaka20(プロフ) - 面白いです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2021年12月21日 13時) (レス) @page23 id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです！続き楽しみに待ってます！ (2021年11月13日 19時) (レス) @page23 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
眠りびと(プロフ) - あうらさん» あうらさん、コメントありがとうございます。そして素敵なお言葉ありがとうございます^^今後とも頑張っていきますのでよろしくお願い致しますm(__)m (2021年6月25日 2時) (レス) id: 59cf9588ed (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 好きです！！！最高です！！！！ (2021年6月25日 0時) (レス) id: 9595e28ab8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眠りびと | 作成日時：2021年6月10日 19時
