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ベッドに隠れたと同時にドアが開く音が耳に入り、身体が強張る
……人が入ったにしてはやけに静かだ、てっきり昨日の煩い女子が来るものだと思ったけど……来ないと分かれば怖いものはない。そう思った俺はベッドから出て、仕切りのカーテンを開き＿＿＿
『失礼しました』
目の前に吃驚する程綺麗な人間がいたもんだから、思わずカーテンを閉じようとした
が、それはその美しい人間の白くて細長い、少し骨ばった手で阻止され、無情にもカーテンは全開に
そして男は言うのだ
「ここ、俺の場所なんだけど。邪魔」
何とも美しい顰めっ面で俺を睨む。昨日保健室でみた男で間違いはなさそうだが、こんな性格してる奴なのか
ここは俺が先に隠れて……否、寝ていた場所なのに邪魔扱いされるとは思って居なかった
『俺が先に寝て＿＿＿＿＿＿＿＿！？』
男の顔が綺麗過ぎて直視できない為、俯いてた顔を少し上げて反論しようとしたが、突然目の前の男の手が伸び、俺の両頬に触れてくる。ひんやりとしたその手に思わず肩が上がった
そこまでは良かったのだ。いや良くはないけど。なんて事を考えていたら、男は段々と顔を近づけて来るではないか
何がなんだか分からなくなった俺なんかそっちのけで近付いてくる美しい顔。あぁもう駄目だ、吃驚する程美しい顔が吃驚する程近付いてくるのだ。吃驚しすぎて死ぬかもしれない。そう思い、諦めた俺に降り掛かった末路は
『熱ねーじゃん。どけ』
こつりと額に彼の額が当てられ、その後すぐに突き放されると思わずベッドに尻もちついた
俺の体温を測ったのか。あんな冷たい手じゃ測れないもんなぁ。まぁ、お陰で俺の心臓は死の直前と勘違いしたらしく、バクバクと鳴っているのだが
ただこのまま退くと、無駄に高い俺のプライドが悲鳴を上げるので、ぶっちゃけ退きたくない
『お前と同じで俺も寝たいの、だから退かない』
なんてダルい奴、自分でも呆れる程。勿論眠いが眠れない
そしてコイツは想像していたより乱暴な男だ、これだけ反抗されると今度はその長い足で踏まれてしまうかもしれない
なんて思っていたのだが俺の予想は尽く外れ、男の表情は段々と薄いものに変わっていく
「……あっそ」
『＿＿＿＿＿え、ちょ、』
小さく呟いた男は、力なく俺が座っていたベッドに倒れた
つまり、俺は下敷きにされた
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遊奈 - 最高！更新待ってます。頑張ってください。もう神作ですね。(語彙力が乏しくてすみません…) (2019年7月30日 22時) (
レス) id: 7992c8abe9 (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - コメントありがとうございます！更新遅くなりすみません (2019年6月2日 9時) (レス) id: 892c3855e3 (このIDを非表示/違反報告)
まこと - ストーリーがとても好みで、話の展開に惹かれる作品だと思います。更新頑張ってください。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - 更新遅くなりすみません。コメントありがとうございます。白餅にとっては楽しんで読んでいただける読者様が神様ですので。これからも楽しんで頂けたら幸いです (2019年2月10日 0時) (レス) id: e79e389db8 (このIDを非表示/違反報告)
いぇすいぇす - なんでしょう そうですね控えめにいって神だと (2019年2月1日 17時) (レス) id: 078e36b697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白餅はるた | 作成日時：2018年11月26日 9時
