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時は経ち、とうとう放課後になる
運が悪い事に、最後の教師は時間が多少過ぎても授業をするというタチが悪い奴で、放課後の事であれだけ念を押していた俺がまさかの遅刻という形になった
遅れながらも急いで集合場所へ向かうと、そこでは何やら話し声が聞こえてくる
その声は何方も聞き覚えのあるもので、片方は友人、もう片方は＿＿＿＿＿＿＿
まじか
声で大体察しがつくもののやっぱり信じられなくて、壁から覗くとそこには美形二人が何やら話しており、その場自体が女子の欲張りセットみたいな状態になっていた
しかし何やら揉めており、中々割り込める状況ではなかったので、俺は壁越しから覗き込みつつ、事が収まるまで待つ羽目に
因みに距離はそこまで遠くもない。だから嫌でも会話が聞こえる訳で
「ねぇ、何で来てくれねーの」
「だから用事があるって言ってんだろ……！」
どうやらあの男は俺以外にも困らせる事をしているらしく、あーあ、等と思っていたが、明らかに昨日俺と話した時より声色はマイルドだった
つーかこの二人は知り合いなのか。だったら俺が保健室にいた事を友人が知ってても可笑しくはないな
「俺より大事なの、それ」
「だから、そーいうんじゃなくて……あぁもう…」
声色からして友人は割と本気で困っているようだし、助けに行こうかと思い足を動かそうとした瞬間耳に入ってきた言葉に動きを止める
「俺、お前しか居ないって言ったよな？」
「お前は俺以外にも友達とか作った方が………は、ちょ、まてまて……」
「なんでアイツばっかりなの、俺は？俺の事は？」
「何してんだ、おい。それ離せ……！おい！！」
「俺、しんじゃうよ……」
小さく弱ったその声に、俺の足は咄嗟に動いた
今まで壁だった視界は、体を傾けるだけで広がった。どうやら友人も止めようとしていたらしく、男二人が美青年に駆け寄るという何とも可笑しな形になったが、今はそんな事どうでも良い
しかし俺を見た友人は、冷や汗を流し、こちらを向いて叫んだ
「A……！？ソイツから離れろ馬鹿！！」
友人とのつき合いは長い方だが、それでもこんな声、初めて聞いたかもしれない
でも今の現状は、足を止めたら駄目な場面じゃないのか？俺は友人の考えている事がたまに分からなくて、そう言うときは必ず＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「騙されてやーんの」
友人の方が正しかった事しかない
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遊奈 - 最高！更新待ってます。頑張ってください。もう神作ですね。(語彙力が乏しくてすみません…) (2019年7月30日 22時) (
レス) id: 7992c8abe9 (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - コメントありがとうございます！更新遅くなりすみません (2019年6月2日 9時) (レス) id: 892c3855e3 (このIDを非表示/違反報告)
まこと - ストーリーがとても好みで、話の展開に惹かれる作品だと思います。更新頑張ってください。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - 更新遅くなりすみません。コメントありがとうございます。白餅にとっては楽しんで読んでいただける読者様が神様ですので。これからも楽しんで頂けたら幸いです (2019年2月10日 0時) (レス) id: e79e389db8 (このIDを非表示/違反報告)
いぇすいぇす - なんでしょう そうですね控えめにいって神だと (2019年2月1日 17時) (レス) id: 078e36b697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白餅はるた | 作成日時：2018年11月26日 9時
